テイラー・スウィフトは、アルバムにない曲ももちろん名曲テイラー・スウィフトは、アルバムにない曲ももちろん名曲

テイラー・スウィフトの「THE ERAS TOUR」全4公演が終了した。今回の来日をきっかけにテイラーのファンになった人々もいるだろう。そんな人々は今頃、余韻に浸りながらテイラーの過去のアルバムを聴き込んでいるのではないか。

これまでにテイラーがリリースしてきた楽曲の大半は基本的に、10枚のアルバム「Taylor Swift」「Fearless」「Speak Now」「Red」「1989」「Reputation」「Lover」 「folklore」「evermore」「Midnights」(およびその特装版、再録版など)に、いずれかのバージョンは収録されている。(当時アルバムに入っていなかったシングル「Ronan」なども再録版「Red(Taylor’s Version)」に収録されている。)

しかし、テイラーには何曲か、単体でしか聴くことのできない楽曲が存在する。アルバムだけ聴くと見落とされてしまう楽曲たちだが、せっかく名曲なので、ここに5曲紹介したい。

テイラー・スウィフトのアルバム未収録楽曲を聴こう

「Christmas Tree Farm」(2019)

まず「Christmas Tree Farm」はテイラーによるクリスマス・ソング。愛とホリデーシーズンへのワクワク感で満ちた歌詞が可愛らしい。ぜひ冬が近づいてきたらこの曲でクリスマス気分を盛り上げてほしい。

実はテイラー・スウィフトは、クリスマス・ツリー農場で幼少期を過ごしている。このミュージック・ビデオに映っているのは、幼少期のテイラーの実際の映像だ。ファン必見のミュージック・ビデオも含めて、この曲を楽しんでいただきたい。

「Safe & Sound」(2011)

次に「Safe & Sound」は映画『ハンガー・ゲーム』のために作られた楽曲。音楽デュオのザ・シビル・ウォーズ(the Civil Wars)とのコラボレーション作品。この曲の再録版(「Safe & Sound(Taylor’s Version)」)は存在する。しかしアルバムには収録されておらず、シングル扱いだ。

歌詞は映画の主人公カットニスに寄り添うような歌詞となっている。スローテンポなアコースティック・サウンドが心地良い。コラボ楽曲ならではの重厚感あるコーラスも特徴だ。

「Eyes Open」(2012)

さらに「Eyes Open」も同じく映画『ハンガー・ゲーム』のアルバムの収録楽曲。リリック・ビデオはストップモーション・アニメーション風で可愛らしい。こちらも再録版は存在するがアルバムに入っていない楽曲だ。

競争社会に疲れてしまった大人の中で視野を広げようと歌っているようにも見えるし、残酷なデスゲームに巻き込まれた中で革命思想を広げていく『ハンガー・ゲーム』の主人公カットニスのことを歌っているようにも見える作詞センスが、さすがテイラーだ。

「Only The Young」(2020)

続いて「Only The Young」は、映画『ミス・アメリカーナ』で使われた楽曲。『ミス・アメリカーナ』はNetflixで配信中のテイラーのドキュメンタリー映画だ。未来を変えるために、若年層を鼓舞するこの楽曲は、選挙キャンペーンでも使用された。

「Carolina」(2022)

最後に「Carolina」は映画『ザリガニの鳴くところ』に書き下ろした楽曲。同作は自然豊かな湿地を舞台とした法廷ミステリー映画だ。原作小説を愛するテイラーが、今作の舞台(ノースカロライナ)に調和する神秘的な楽曲を生み出した。

映画も「大自然&法廷モノ」という他にない雰囲気が面白く、併せておすすめしたい。

今回は「Christmas Tree Farm」「Safe & Sound」「Eyes Open」「Only The Young」「Carolina」の5曲を紹介した。ぜひアルバムだけでなく、これらの楽曲にも浸っていただければ幸いだ。