女の子が生まれ、初節句では両親や義父母から雛人形を買ってもらう人も多いのではないでしょうか。 何十万円もするものを買ってもらうので、親とはいえど、「何かお礼して感謝の気持ちを伝えたい」という人もいるのでは?
この記事ではその悩みにズバリお答えします。
■お返しは「基本的に不要」
最初に結論を申し上げますと、基本的にはお返しとして「内祝い」を贈る必要はありません。内祝いを贈るのが一般的である地域もあるため注意が必要ですが、原則不要と思っていて大丈夫です。
内祝いの品は贈らないにしても、雛人形を買ってくれた両親や義父母にさまざまな方法で感謝の気持ちを示す、というのが通例となっています。ただし、両親や義父母が遠方に住んでいる場合は、内祝いを贈るケースもあります。
●近くに住んでいる場合は…
両親や義父母が近くに住んでいる場合は、お食事に招いて感謝の気持ちを示すのが良いでしょう。赤ちゃんがまだ小さいと外で食事をするのが難しいので、自宅に招いての食事会で問題ありません。
家に呼ぶのは片付けなどが大変という方は、個室で初節句用お食事コースがあるウェルカムベビーのお店もあるので、ぜひ探してみてください。
●遠方に住んでいる場合…
両親や義父母が遠方に住んでいる場合は、お食事には招きにくいですよね。その場合は、感謝の気持ちを示し、お返しの品を贈るのがいいでしょう。
お返しの品としては、よく言われる半返しなどのようにあまり高価なものである必要はなく、日常的に使うハンカチやタオル、お菓子などが一般的です。
■内祝いの「のし」は?
両親や義父母が遠方に住んでいて内祝いを贈ることに決めた場合、「のし」はどうすればいいでしょうか。表書きの上段には「初節句内祝」もしくは「内祝」と書き、下段には雛人形を贈ってもらった赤ちゃんの「名前」だけを書きましょう。名字は不要です。
■初節句をトラブルなく終わらせよう
雛人形を買ってもらった場合に限らず、生まれた赤ちゃんを親族に心温かく見守り続けてもらうためには、感謝の気持ちを忘れず礼を尽くすことが大切です。
地域によっては雛人形のお返しに関する常識が異なることもあるので、自分や両親・義両親の住んでいる地域で独特な習慣が存在しないかを身近な人に聞くなどし、初節句というイベントをトラブルなく終わらせたいものですね。
岡本一道(政治経済系ジャーナリスト) 日本の国内メディアと海外メディアの両方でのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会・文化など幅広いジャンルにおけるトピックスで多数の解説記事やコラムを執筆。ニュースメディアのコンサルティングなども手掛ける。