THE ERAS TOURに向けた予習特集その3THE ERAS TOURに向けた予習特集その3

テイラー・スウィフトのライブ・ツアー「THE ERAS TOUR」の来日公演がもうそこまで迫っている。

日本では東京ドームを舞台に2月7日(水)、8日(木)、9日(金)、10日(土)に行われる「THE ERAS TOUR」は、テイラー・スウィフトがこれまで辿ってきた時代(ERA)をアルバムを基準に分けて披露するというコンセプトのもとに行われている。言うなればテイラーの集大成、ベストアルバムのような公演だ。

アルバムのリリースツアーとは異なり、さまざまな時代の楽曲が飛び出す。そのため、最近の曲でテイラーにハマったばかりのファンや、逆に以前の曲が大好きで最近の曲はあまり聴いていないファンには「知らない曲が連続する…」という時間が存在するかもしれない。

そこで、tvgrooveでは「THE ERAS TOUR」の予習スペシャル記事として、各時代(ERA)の楽曲を“厳選”し、3回に分けて紹介したいと思う。“なるべく多くのライブ参加者が最低限の予習をできて、全力で乗れる曲が増えるように”というコンセプトで曲数はかなり絞っているため、ライブで披露されそうな曲をさらに多く予習したい方は各ストリーミングサービスのプレイリスト(Apple Music/Spotify)などをチェックしてみてほしい。


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予習用ミュージック・ビデオ集 Vol.3

「folklore」(2020)

新型コロナウイルスによる時代の変化、いわゆる“コロナ禍”に突入し、「Lovers」後のコンサート興行が中断すると、テイラーは改めて自身の作曲に向き合い直す。

これまで自身の人生や生活から生まれる自伝的な楽曲が多かったのに対し、突然リリースされたサプライズアルバム「folklore」では0からキャラクターや物語を創造してみせた。

「隔離生活によって私の想像力は爆発的に広がり、その結果がこのアルバム。これは、意識の流れのように流れた歌と物語のコレクション」と彼女はInstagram(インスタグラム)で「folklore」を紹介している。

「ペンを手に取ることは、幻想、歴史、そして記憶の中に逃げ込むための方法だった。私はこれらの物語を、それらが受けるべき愛、驚き、そして気まぐれを持って、自分ができる最善の方法で語った」と語られたこのアルバムはテイラーに3度目のグラミー年間最優秀アルバム賞をもたらし、2020年でもっとも売れたアルバムにもなった。

「Lover」の活気とはギャップのある、森の中のおとぎ話のような落ち着いた世界観が今作の魅力だ。

「cardigan」ミュージック・ビデオ

「august」リリック・ビデオ

「the last great american dynasty」リリック・ビデオ

「evermore」(2020)

「folklore」に続きわずか5ヶ月でサプライズリリースされた「evermore」をテイラーは「『folklore』の姉妹アルバム」と表現している。

「簡単に言うと、曲を書くのをやめられなかったの。詩的に表現するならば、folkloreの森の端に立っていた私たちは、引き返すか、もっと深く音楽の森を探求するかという2つの選択肢を提示され、そしてさらなる森の奥深くへと足を踏み入れることを選んだ」…そう語るテイラーは、幻想的に人生を歌う「willow」や、恋愛関係における“贅沢な悩み”を歌う「no body, no crime」といった楽曲を生み出した。

willow」ミュージック・ビデオ

「champagne problems」リリック・ビデオ

「tolerate it」リリック・ビデオ

「Midnights」(2022)

最新2024年の第66回グラミー賞で年間最優秀アルバム賞を受賞し、同賞の歴代単独最多受賞者となったテイラー。

おだやかでアコースティック寄りだった前2作とはまた打って変わって、煌びやかなエレクトロサウンドも取り上げたゴージャスなポップアルバムとなっている。特に「Anti-Hero」と、アイス・スパイスとのコラボレーション楽曲「Karma」は楽曲としてもグラミー賞にノミネートされた。

その名の通り「真夜中に書かれた音楽のコレクション」だと紹介されるこれらの曲。テイラーにとって“夜”は「恐怖と甘美な夢を通じた旅」だそうだ。

「Anti-Hero」ミュージック・ビデオ

「Bejeweled」ミュージック・ビデオ

「Lavender Haze」ミュージック・ビデオ

「Karma(ft. Ice Spice)」ミュージック・ビデオ

「THE ERAS TOUR」に向けたこの特集記事はいったん以上となるが、テイラーのERASは4月発売の「The Tortured Poets Department」以降も続いていく。もちろん、THE ERAS TOURに向けた“最低限の予習”の予定がすっかり夢中になっている方がいれば、ぜひ時間を見つけて他の曲も聴いてみていただきたい!


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