駅の数だけ様々なドラマが生まれる場所。それぞれに歴史があり、土地の人々や旅人に親しまれる場所。各地の小さな温もりを感じる駅から、絶景が見える駅、近代的で巨大な駅まで、一度は下りてみたい魅力的な駅をご紹介します。

【1】木造駅(きづくりえき) 

インパクト大の駅が造られたのは、つがる市の木造亀ケ岡を流れる岩木川周辺で土偶が出土したことが、きっかけとなっています。発掘された遮光器土偶は、愛称「しゃこちゃん」と呼ばれ、市民から愛される存在。しゃこちゃんの巨大モチーフが外壁に飾られた駅は、遠くからでも存在感たっぷりです。

【2】女川駅(おながわえき)

東日本大震災後に復興のシンボルとして再建された駅は、ウミネコが羽ばたく様子をイメージしてデザインされています。2階には「女川温泉ゆぽっぽ」が併設され、市民だけでなく観光客も楽しめる施設。

冬にはだるまストーブを使用した「風っこストーブ号」が仙台=女川間を走ることで、わざわざこれを目当てに訪れる観光客もいます。

【3】山寺駅  

宝珠山立石寺参道の目の前にある最寄り駅。開業当時の外観を保つ木造で、寺社様建築の風情ある佇まいです。駅には展望台が設けられており、ここからの眺めは圧巻。天狗岩や五大堂を正面に望むことができます。

【4】峠駅  

米沢市の大沢字峠にある駅です。新幹線も通過する駅ですが、豪雪地域なので建物に覆われています。停止する電車の本数が少ないことから、秘境駅や幻の駅と呼ばれています。電車の停車時間に合わせて近くから販売に来る力餅が有名です。

【5】芦ノ牧温泉駅  

数々のメディアに取り上げられ、映画も作成された芦ノ牧温泉の玄関口。全国的にも猫の駅長として有名で常に多くのファンが訪れています。2023年11月には3代目名誉駅長として、さくらちゃんが就任しました。

【6】湯野上温泉駅(ゆのかみおんせんえき)

全国でも珍しい茅葺屋根の駅舎で、江戸時代の宿場町が残る「大内宿」の玄関口にもなっています。春には桜並木、秋には紅葉が美しく映え、撮影ポイントとしても人気です。駅舎内には囲炉裏、外には足湯があり、ほっこりポイントとしても最高です。