芦田愛菜、『OUR HOUSE』の呪縛から解き放たれた?

 株を上げた俳優1人目は、日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』で西島秀俊演じる指揮者の娘役を好演する芦田。

 第1話放送後、ネット上では「また優等生役か」「いつも同じような役柄だな」と役柄に落胆の声も一部で見られたが、持ち前の好感度と確かな実力で多くの視聴者をうならせた。

 彼女の演技力の高さは広く知られており、今さら株が急上昇するような立ち位置の俳優でもないが、視聴率の部分では少し事情が異なる。

 というのも、芦田は16年4月期の『OUR HOUSE』(フジテレビ系)で民放連ドラ初主演を務めたが、世帯視聴率は全話平均4.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大コケ。当時は複数のメディアから「低視聴率俳優」と揶揄される事態となっていた。

 それに懲りたのか、その後の芦田はNHKが制作する単発ドラマにばかり出演するようになり、GP帯の民放ドラマへの出演は昨年7月期の『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)まで7年以上も空くことに。

 そのため、視聴率の話題になると少なからず『OUR HOUSE』の印象を引きずっていた芦田だが、ともに2番手で出演した『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』と『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』が連続してヒットしたことから、ようやく“『OUR HOUSE』の呪縛”から解き放たれたともいえそうだ。