三重県の紀北町では“食べる”マンボウが有名! 「道の駅 紀伊長島マンボウ」ではマンボウが食べられますが、お土産にぜひ購入して、家でも楽しんじゃいましょう!道の駅で買えるおすすめのマンボウ商品や、その美味しい食べ方をご紹介します。

紀伊長島はマンボウが美味しい!

水族館で見るマンボウの印象が強い方は、「マンボウって食べられるの?!」 と思うかもしれません。しかも、イメージ的に可愛いキャラのマンボウなので、「えー?!食べるの?!」 とも思うかもしれません。

でも! 食べられるんです。しかも美味しいんです。

そのマンボウが普通に食べられている地域は日本にはいくつかありますが、その一つが 紀北町 にある 紀伊長島 です。紀北町は、北に伊勢、南に熊野の、ちょうど中間くらいにある町。山も海も豊かで、山は 熊野古道 が通っていたり、海岸線には国道も通っているので紀伊半島を旅行する人はよく通ると思います。

そして、紀北町の中でも、 紀伊長島 と呼ばれる地域は、古くから 熊野灘 という海の恵を授かって、漁業 がとっても盛んな漁師町。黒潮に揉まれた魚介類たちだから、これまた美味しい!

地元の方たちは 「ここの魚を食べたら、他所(よそ)のは食べれんくなるよ」 と自信満々で、地元で水揚げされる、季節折々の様々な魚介が自慢の割烹旅館もたくさんあります。

紀伊長浜のマンボウは、昔は狙って獲っていたわけではなく、ブリの定置網によく引っかかってくるので、漁師さんの間で 「茹でて酢味噌で食ったらうまい!」 と、マンボウを食べる習慣が広まっていったんだそう。狙って獲ったわけではないから、安価で流通している、というのも紀伊長島ならではです。

そこで今回、おすすめしたいのは 「道の駅 紀伊長浜マンボウ」! 道の駅といえば、ドライブ旅行などのテッパンですが、紀伊長浜マンボウには紀北町の珍しい名物がたくさんあり、もちろんマンボウ商品もいっぱいあります。

紀北町ならではのお土産いっぱい!「道の駅 紀伊長島マンボウ」

先ほどご紹介した通り、熊野古道の「伊勢路」も通っている紀伊長島。「道の駅 紀伊長島マンボウ」は、伊勢路の ツヅラト峠荷坂峠 を歩く拠点としても賑わっています。

外見は、三角屋根がいっぱいのちょっと変わったデザイン。これは、地元名産のヒノキ、尾鷲ひのき の形をイメージしてるんだそう。

すぐ隣には 片上池 があり、さすが温暖な気候の紀伊、フェニックスの木々が南国らしい雰囲気を出しています。

店内も木目調で、温かみがあります。ぐるっと見渡すと、店内に売られている物の多くが魚介類です。

水揚げされたばかりの鮮魚コーナー。鮑は、まだウネウネと動いています。筆者が訪れたのは早朝だったため品数が少なかったですが、もう少ししたら仕入れ品も多くなるとか。

海の幸、海藻も名物がいっぱい!アカモク はメカブのように、ネバネバとシャキシャキの食感が楽しめます。ひろめ は、やわらかくてとろみがあり、シャキシャキとした独特の食感、歯ごたえあります。

買ってすぐに食べられる、「与太呂寿し」のお寿司に、「すずらん」のサンドイッチ、これらはすぐ近くの地元の飲食店の商品です。

また、本格的なからすみは、地元の 「割烹の宿 美鈴」のご主人が自ら仕込んでいる渾身の自家製からすみ。閑散期にご主人が集中して仕込むそうです。1本で10,000円近く。

柑橘類の じゃばら も、今は全国的に有名になりましたね。「和歌山県産」ではありますが、地理的に見ると、その産地の「北山村」は、紀北町と隣り合っています。現在の住所でいうと、北山村は「神奈川県東牟婁郡」、紀北町は「三重県北牟婁郡」。同じ 牟婁(むろ)という地域です。

おすすめマンボウ土産

そんな店内の中には、マンボウ商品があちこちに。自宅で揚げる、マンボウ唐揚げマンボウナゲット などもありますが、「手っ取り早く」でおすすめなのが、自分で調理しなくても良いような加工品。

「マンボウみりん干し」(税込400〜500円)に、「マンボウこわた ピリッと辛め」(税込600〜700円)はいかがでしょう? 干物が得意でいろんな魚の加工を行っている、紀北町の マルキ商店 さんの商品。ちなみに、「こわた」というのは のことです。

「マンボウみりん干し」のキャッチに “秘伝のタレとマンボウの新食感コラボ” とありますが、本当にタレが旨い! しかも、「本当に干してあるの?」と思うくらい、ぷるっぷるっ。しかも、歯応えはサクサク、シコシコ…そんな感じの不思議な歯応えがしっかりあって、クセになる美味しい味わいです。

ちなみに、 マルキ商店 さんのみりん干しに使う砂糖や醤油は、保存料・添加物は入ってないんだそう。艶を出すために、他社ではよく使うらしい加工でん粉も排除。こだわりが伺えます。

同じく マルキ商店 さんの商品、「マンボウこわた ピリッと辛め」は、さすがデカいマンボウの腸! 魚の腸というより、牛や豚ホルモンみたいなキュッキュッとした歯応え。ピリ辛味がまた白米やお酒が進みます。

よく道の駅に行くと見かける、現地の食材を使ったご当地レトルトカレー、ここにもあります。「翻車魚カレー」(税込864円)です。マンボウって、漢字で書くと「翻る(ひるがえる)車みたいな魚」なんですね。

中には、ゴロッと大きなマンボウの身が入っています。味わいは少し甘めでお子様でも食べられるようなカレー。特に魚介くさいとか、マンボウっぽさがあるとか、そのようなクセは全くなく、「翻車魚カレーだよ」と言われなければ、至って普通の味わいです。

ゴロッと大きめに入ってるマンボウの身は、スプーンでも裂けられるほど柔らかいです。

また、マンボウの 肉塊 も売っています。冷凍の白身と、こわた (1パック 税込1,000円〜2,000円)、これで家で好きなように料理してマンボウを楽しめます!

「どうやって調理したらいいか分からない」という方もご安心を。ぜひ、店頭にあるPOPの写真を撮り、家に持ち帰って参考にすると良いと思います。また、筆者が調理して美味しいと思った食べ方も、この後、ご紹介いたします。