サントリーはCMなどにおける「ジャニーズ外し」の急先鋒となった経緯があり、経済同友会の代表幹事でもある同社の新浪剛史社長が、会見で「ジャニーズのタレントを起用することは、子どもの虐待を認めることになり、国際的な非難を浴びることになる」などと発言したことで、各スポンサー企業の旧ジャニーズ離れが加速した。この発言に一部の過激な旧ジャニーズのファンが激怒し、ネット上で不買運動が呼びかけられる事態にもなった。

 昨秋には、サステナブルをテーマにしたサントリーの企業CMに“辞めジャニ”である「新しい地図」の香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎が起用され、旧ジャニーズ系ファンとの溝がさらに深まることに。そんな中、今度は平野がCM起用される可能性が浮上し、旧ジャニーズからTOBEへの「鞍替え」にも見えるため、ファンの反発が強まっているようだ。

 旧ジャニーズはマネジメント業務などを引き継ぐエージェント会社「STARTO ENTERTAINMENT」が近いうちに本格始動し、心機一転で再スタートを切ることになるが、現在も所属タレントのCM復帰はあまり進んでいない状況だ。一方、TOBEは旧ジャニーズタレントの起用をやめたコーセーがYouTube番組のスポンサーになり、平野が同じく旧ジャニーズを排除したサントリーのCMに起用されそうな流れに。こうした状況を考えると、旧ジャニーズ系グループのファンが心穏やかでないのは理解できなくもないが……。

 平野といえば、イヴ・サンローラン・ボーテのアジアアンバサダーに就任したことが先日発表され、ルイ・ヴィトンともパートナーシップを締結するなど、圧倒的な訴求力に国内外の企業から注目が集まっている。苦境が続く旧ジャニーズとは対照的に、平野はCMなどの広告でも大きく躍進していきそうだ。