「うちの旦那、結婚してからも金遣いが荒くて」と、夫の浪費に悩む人がいらっしゃるかもしれません。放置すると離婚などさらなるトラブルのもとになるため要注意です。

今回の記事では、夫の浪費癖を治すための具体的な対処法を解説します。

■対処法1:「夫の出費は本当に浪費なのか」を考える

まず考えてみてほしいのが「夫の出費は本当に浪費なのか」です。

例えば、夫が管理職や経営者など、部下や取引先とのお付き合いが多い立場なら、一緒に食事をしたときに多めに出すこともありうるでしょう。良好な関係を築くための必要経費として、ある程度は目をつぶったほうが良さそうです。

一方、毎晩飲みに行くなど度が過ぎたお付き合いをしていたり、あくまで個人的な趣味のためだけに多額のお金を使っていたりした場合は、浪費にあたるかもしれません。上手に交渉を進めていきましょう。

■対処法2:「ここまでなら使って良いが生活費は入れて」など代案を示す

浪費癖のある夫と交渉する際にやってはいけないのは「相手を頭ごなしに否定すること」です。「俺だって一生懸命働いているのに、好きなことにお金を使えないのか!」と反発され、かえって解決が遠のくかもしれません。

これを防ぐためには「ここまでなら使って良いが生活費は必ず入れて」など代案を示すことが効果的です。

極端な話、夫が定められた範囲内で自由にお金を使っていたとしても、生活費として毎月決まった金額を確保できているなら、生活にさほど影響は生じません。

■対処法3:共通の目標を作って貯金する

貯金をしたい場合は「子どもの大学の学費に充てたい」「結婚●周年のときに家族で海外旅行をしたい」など、自分だけでなく、夫を含めた家族共通の目標を作りましょう。

ただ何となく「まとまったお金がないと不安だから」という理由で貯金をするのは、なかなか協力が得られないかもしれません。

■第三者を入れて話し合うと効果的

最後に、浪費癖を含めたお金の話をする際のコツを伝授します。夫婦二人だけでなく、客観的な視点から話をしてくれる第三者を入れましょう。

おすすめはファイナンシャル・プランナーです。将来の夢や目標から理想とするライフプランを作成し、その実現のためにどれだけ貯金が必要か、どのように資産運用をすれば良いかなど具体的な対処法をアドバイスしてくれます。

あなたが「夫の浪費に悩む妻」なら、ぜひ一度相談してみましょう。

文・荒井美亜(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー) 立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。日本FP協会の消費者向けイベントにも講師として登壇経験あり。