◆“ほとんどシェアハウス”のよくわからない集まり
特に理由もなく、何だかよくわからないけれど、ある日知り合いになる。それをよくひょんなことからと言う。『いちばんすきな花』の登場人物たちはまさにそんな関係性だ。
見ず知らずの4人が、偶然か必然か、ひとつの場所に集合する。集合場所の家主・春木椿(松下洸平)の懐の広さもあるだろう。潮ゆくえ(多部未華子)、深雪夜々(今田美桜)、佐藤紅葉(神尾楓珠)が憩いの場とする。
ほとんどシェアハウスに近い。紅葉はたまに泊まったりするが、かといって、完全なる共同生活ではない。グループ名があるわけでも、集まり自体に会合名がついているわけでもない。そう考えると、よくわからない集まりだなと思う。