医療の発達・健康意識の向上により、長生きする人が増えています。しかし、「老後資金が心配…」という方もいらっしゃるでしょう。老後資金が足りなくなれば、老後破産してしまう可能性も…!

そこでこの記事では、老後破産を防ぐ現役のうちにやっておくべき4つの対策について説明します。

◾️対策1:コツコツ老後資金を貯める

現役時代はマイホームや教育費などにお金がかかるので、老後資金まで手が回らないと感じるかもしれません。しかし、老後資金が足りなくなれば、子供や孫に迷惑をかけることになります。

そのため、老後にどれくらい資金が必要なのかを計算した上で、現役のうちから月1万円、2万円からでもコツコツ貯めるのがおすすめです。

老後資金を貯めるためには、老後資金専用の銀行口座を作ったり、NISAやiDeCoを活用したりすると良いでしょう。

特にiDeCoは、運用益が非課税で、老後資金を貯めるのに適した制度です。60歳を超えるまで引き出しができないこともあり、強制的に老後資金を貯めたいのであれば、活用をおすすめします。

◾️対策2:自分軸で買い物する習慣を身につける

他人からの評価を気にして見栄を張ると、出費の金額が大きくなりがちです。そのため、他人の目を気にして買い物するのではなく、本当に自分が欲しいもの・必要なものを購入することが大切です。

無駄な出費を減らせてその分貯金を増やせますし、老後に散財する心配も減らせるでしょう。

◾️対策3:家の整理整頓をする

家のものが多いと、それだけ管理にお金も時間もかかります。例えば、物を収納する箱を購入したり、所有していることを忘れて同じような物を購入してしまったり…。

家電や家具は捨てるのにもお金がかかります。むだな買い物をすればお金は貯まらなくなりますので、家の中は整理整頓して不要な物を増やさないようにしておくと低コストで管理できます。

◾️対策4:定年退職後も働く

老後資金に不安を感じるのであれば、定年退職後も働く選択をできるようにしておくと良いでしょう。

再就職するためにコネクションを探しておいたり、会社員経験や得意なことを活かして起業できるように準備したりするのもおすすめです。

◾️老後への対策は早めに始めよう

老後破産を防ぐためには、現役のうちから老後資金を用意しておくこと、自分軸で買い物する習慣を身につけること、整理整頓して無駄な買い物をしないことが大切です。

また、現役中に老後資金を準備できないのであれば、定年退職後も働くための準備をしておくと良いでしょう。不安を少しでも減らすために、早めの取り組みがおすすめです。

文・勝目麻希(ファイナンシャル・プランナー) 新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。自分の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャル・プランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆。