節約をしてお金を貯めればお金持ちに近づけると思うかもしれませんが、何でも節約すればよいというわけではありません。

普段当たり前にやっている節約が、実はお金持ちはやっていないということもあるので紹介しましょう。

■間違った節約術1:セール品を買う

定価で買うよりもセールなどで安くなっているときに買った方が節約になると考えてしまいがちですが、お金持ちはわざわざセール品を買いません。本当に欲しいものや必要なもののみを、値段を気にせずに買うからです。

セールは、本来の目的以外のものを購入してしまう可能性が高いです。安いからという理由で、必要以上に購入してしまったり、妥協して購入してしまったりすることもあるので注意しましょう。

■間違った節約術2:効果が少ない節約する

電気をこまめに消す、お風呂の残り湯を洗濯に使うといったこまごまとした節約は節約効果が少ないのでお金持ちはやりません。

お金持ちはコスパを重視したり時間を大切にしたりするので、節約するなら携帯や保険の見直しのように一度で大きな効果が得られることを取り入れます。

こまごました節約は手間の割に節約効果を実感しにくいものが多いので、面倒になって続けられないことが多いです。節約は続けなければ意味がないので、手間がかからず効果を得やすいことに取り組むとよいでしょう。

■間違った節約術3:安さを求めて店をはしごする

お金持ちは、お金では買えない時間を特に大事にします。特売を狙ってスーパーをはしごする、商品ごとに一番安いお店に買いに行くということはしません。数十円や数百円程度は節約できるかもしれませんが、時間や手間がかかるからです。

時間をかけて効果の少ない節約をするよりも、その時間を自己投資や副業などに使えば、より有意義な時間になるでしょう。

■普段の節約を見直そう

お金持ちは目先の効果の少ない節約や、時間や手間がかかる節約をしません。節約するなら大きな効果が得られることをやりますし、時間が無駄になるようならあえて節約はしないというスタンスです。

つい、こまごまとした節約ばかりしてしまいがちですので、普段やっている節約を見直してはいかがでしょうか。節約効果が少ない、時間を無駄にしていると感じるものがあれば、お金持ちを見習ってすっぱりやめるのもよいでしょう。

文・阪田順子(ファイナンシャル・プランナー) 保険会社での営業、一般企業の経理職などを経て、2020年にファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用や株式投資の講座を開講。投資を中心にお金にまつわる記事の執筆・監修を行う。FP1級、CFP®保有。