将来的にあなたの年収はどう変化するでしょうか。世代によって年収がどう変わるのか傾向を知っておけば、予測に役立ちます。この記事では、老後のこともしっかり意識しなければならない40代と50代の女性の平均年収を比較してみましょう。

■40代と50代の女性の平均年収の差は?

約56万人のビジネスパーソンを対象に行われた転職情報サイト「doda」の調査で、年齢別・世代別の平均年収が紹介されています。

●40代女性の平均年収は400万円

まず40代の平均年収は以下の通り約400万円となっています。

年齢 平均年収
40歳 392万円
41歳 391万円
42歳 404万円
43歳 402万円
44歳 404万円
45歳 398万円
46歳 395万円
47歳 400万円
48歳 410万円
49歳 407万円
40代平均 400万円

●50代になると平均年収も上がる

続いて50代の平均年収は約430万円となっています。40代からは約30万円のアップです。

年齢 平均年収
50歳 411万円
51歳 412万円
52歳 418万円
53歳 423万円
54歳 423万円
55歳 432万円
56歳 454万円
57歳 422万円
58歳 440万円
59歳 460万円
50代平均 430万円

■年収アップに安心して「あること」をしないと……

40代から50代になると平均年収が約30万円アップするという結果ですが、だからといって年を重ねると安心とは言えません。「あること」をしていないと、他の人と大きな差が生まれるかもしれません。そのあることとは、ずばり「資産運用」です。

たとえば40歳から毎月5万円の積立投資を開始し、年率3%の利回りで運用したとします。この場合、10年後には約699万円を確保できることになります。

一方で、毎月5万円を預金口座に入れた場合は、貯まるのは600万円とほんの少しの利息です。その差は約100万円にもなります。

さらに同条件で積立投資を20年続けた場合で考えてみましょう。20年後に資産は約1,640万円になっていますが、貯蓄した場合は1,200万円です。その差はなんと約440万円になります。

■大きな機会損失にご注意を

投資は長期にわたって続けるほど資産が増えるスピードが早くなります。増えたお金を投資に回すことで、さらに増えていくからです。

40代から50代にかけて平均年収が増える可能性が高いとはいえ、資産運用をしないと大きな機会損失になるので、注意してください。

文・岡本一道(政治経済系ジャーナリスト) 国内・海外の有名メディアでのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会などさまざまなジャンルで多数の解説記事やコラムを執筆。