人生100年時代となり、老後もお金に困ることなく暮らしていけるか不安に感じている人もいらっしゃるでしょう。老後を豊かに過ごすためには、お金の余裕に加えて精神的な余裕も大切です。
では、老後を豊かに過ごす人と、貧しく過ごす人の違いはどこにあるのでしょうか。
■違い1:買い物が趣味になっている
現役時代から欲望のままの買い物やストレス発散のための買い物など、散財が癖になっている人は要注意です。老後は収入が限られるので、そのようなお金の使い方をしていたら一気に貧しくなってしまいます。
特に、買い物すること自体が趣味になっている場合はキケンです。現役のうちから、買い物以外の趣味を作っておくことをおすすめします。
■違い2:予定をパンパンに詰め込んでしまう
予定を入れていないと不安になってしまう方も要注意。老後は収入が減るので、頻繁に友人と会ったり観光に出かけたりすることは難しくなります。家でゆっくり過ごす時間を楽しめるようにしておくと良いでしょう。
■違い3:健康に気を遣っていない
現役時代なら、暴飲・暴食など無茶をしてもすぐには影響が出ないかもしれません。しかし、健康は日々の積み重ねなので、老後一気に体調を崩す可能性があります。
体調が悪くて病院にかかったり、身体が痛くてマッサージを使ったりすれば当然お金がかかります。老後も豊かに過ごすためには、現役時代から健康に気を遣うことは大切です。
■違い4:現役時代に貯金をしていない
過去に「老後は2000万円が必要」という話題がありましたが、老後に必要な資金は年金の受給額やどんなライフスタイルを送りたいかにより異なります。そのため、老後に必要になるお金を試算した上で、現役のうちからコツコツ貯めておくことが大切です。
「何とかなるだろう」と準備をしていないと、想像以上に年金の受給額が少なかったり、生活コストがかかったりで貧しくなる可能性があるでしょう。
また、昨今はインフレが進んでいますが、この先の物価も気になるところです。老後も豊かに暮らしたいのであれば、老後資金は多く用意しておくに越したことはありません。
■豊かな老後のための準備を心がけて
老後を豊かに暮らしたいのであれば、現役時代からお金を使わなくてもよい趣味を探しておくことや、健康に気を使うことをおすすめします。また、老後が心配なら老後資金が多くなるように、現役時代からコツコツ準備しておきましょう。
文・勝目麻希(ファイナンシャル・プランナー) 新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。自分の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャル・プランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆。