人生100年時代、老後破産は他人事ではありません。

今回は、現役時代はお金に余裕があったのに、定年退職して不安を抱えているエピソードについてfuelle編集部がアンケート調査しました。

■一流キャリアが後悔していること

現在66歳になる知人のSさんは、国立大学を卒業後、国内の超大手企業で年収1,000万円以上を稼ぎ、50歳で部長に昇進するなど一流のキャリアを積んできました。

貯蓄も6,000万円ほどあり、65歳から受給している年金は夫婦合わせて330万円。その状況でなぜ「不安」なのかと言うと、彼が若い時に購入した「リゾートマンション」が彼の頭を悩ませているからです。

1990年頃、当時30代半ばだったSさんは、約6,000万円でリゾートマンションを購入しました。当時のスキーブームと、それにともなう周辺地域の開発計画などを鑑み、将来的な価値の上昇を期待しての「投資」目的での購入です。

事前に参加した勉強会で、登壇者が「相続対策や節税にもなる」と話しており魅力を感じたとのこと。また、当時「リゾート地に別荘を持つ」というのはいわゆる勝ち組としてのステータスでもあり、将来、別荘にしたい思惑もあったそうです。

■別荘にまさかの事態が

しかし、予想外の事態が起こります。