あなたは詐欺に巻き込まれそうになったことはありますか?さまざまな手法で騙し取ろうとしてくる詐欺は、なかなか後を絶ちません。

今回はそんな詐欺のエピソードについてfuelle編集部が取材しました。

マルチ商法の魔の手をかわした「毅然とした対応」

2021年12月のこと、携帯電話に知らない番号から電話がかかってきました。
当時携帯を買い替えたばかりだったので、登録し忘れか移行できていなかったのかと思い電話に出てみると、友人の女性でした。
「ちょっと相談に乗ってほしい」とのことで、後日喫茶店で相談に乗ることに。

当日、喫茶店に行くと彼女は先に待っていました。
何の相談なのかを尋ねると「紹介したい人がいる」とのこと。
すぐにこれは怪しいと思ったのですが、好奇心と話のネタになるかもと思ったことから、すぐには帰りませんでした。
すると、最初から近くの席に座っていたと思われるスーツを着た男性が、こちらにやってきて自己紹介をし、席に着きました。
私も軽くあいさつすると、いきなり「お金ほしくないですか?今よりも、もっといい生活したくないですか?」という話に。
これはマルチ商法か怪しい商材を売りつけられると思い、携帯の録音スイッチをオンにするために一旦トイレに立ちました。

今思い返すと、友人の女性の電話番号はきちんと登録されていて、知らない番号はその男性の番号だったのかもしれません。

席に戻ると、机いっぱいに壺やら水晶やらブレスレットやらのカタログが開かれていました。
長い説明を聞いたあと、契約書を何枚か取り出してきて「お好きなものにサインをお願いします」と言います。
よく見てみると、署名と捺印以外のところはご丁寧にも記入済みで、カタログ番号も書かれています。
選ぶと契約書にサインさせられるシステムなのでしょう。
初めからマルチかな、怪しいなとは思っていたので、「契約はしません、興味もないので帰ります」と言い、自分のコーヒー代を置いて出てきました。

録音した音声を興味本位で聞きなおしてみると、やたらと「契約いただくと幸せが訪れます」とか「生活の質がワンランクアップしますよ」とか曖昧な表現ばかりの説明でした。
そんなものには何の根拠もないんですけどね。
自分の意見をはっきり言える性格で良かったと、心から思いました。
意志の弱い人なら押し売りされてしまうかもしれないので、気をつけてほしいですね。

(30代・男性)