「読書量が多いと年収は高い」

これは本当なのでしょうか。実際、本を読まなくてもお金持ちになった人はいるでしょう。しかし、高年収の人がよく読書をするのも事実です。

■読書量と年収は関係する?

総務省の「2022年家計調査」によると、2人以上世帯の年収階級別の書籍支出額は以下の通りです。

年収階級 支出金額
200万円未満 2,323円
300万~350万円 4,796円
500万~550万円 6,336円
700万~750万円 1万336円
900万~1,000万円 1万1,220円
1,500万円以上 2万96円

年収が高くなるにつれて、書籍の年間支出金額が増える傾向にあります。年収300万~350万円世帯が4,796円であるのに対し、年収1,500万円以上世帯は2万96円と4倍以上多く支出しています。

また、出版文化産業振興財団の「現代人の読書実態調査」によれば、世帯年収が高いほど読書量は多い傾向にあります。1ヵ月に最低3冊以上本を読むのは、世帯年収1,500万円以上が40.5%で最も多く、世帯年収300万~500万円未満が22.6%で最も少ない結果となりました。

科学的根拠はないものの、これらの調査結果から「読書量が多いと年収は高い」は本当だと言えそうです。

■なぜ読書をすると年収が上がるのか

読書をすると年収が上がるのは、次のような理由が考えられます。