ランチ後に眠気に襲われたり気だるくなったりして、午後からの仕事がはかどらないということはありませんか?その原因は、ランチの食事や食べ方と大いに関係あります。

午後の仕事に悪影響を及ぼす「NGなランチの食べ方」をしていないか、確認しましょう。

■NGなランチの食べ方1:炭水化物中心のメニューを食べる

炭水化物が中心のメニューは糖質が高くて吸収が早く、血糖値を急上昇させます。すると糖をエネルギーに変えるインスリンが大量に分泌され、今度は血糖値が急降下して、眠気や脱力感などが引き起こされます。

おにぎりやパン、麺類や丼ものなど、炭水化物だけのメニューは手軽で食べやすいですが、単品のみだと血糖値を上昇させるため眠気を引き起こす原因になります。肉や魚などのたんぱく質や野菜も一緒に食べるなど、バランスのよいメニューを心がけましょう。また、食べる順番にも気を配るとよいでしょう。サラダやスープを先に食べることで血糖値の急激な上昇を抑えることができます。

■NGなランチの食べ方2:朝食を抜いた状態でランチを食べる

朝は忙しい、食欲がないということもあるかもしれませんが、朝食を抜いてしまうとランチでの血糖値の上昇の幅が大きくなり、前項のように血糖値の急降下が起こりやすくなってしまいます。

ランチのバランスがよくても、朝食を抜くことが眠気や脱力感などを引き起こす原因にもなるので、手軽なものでよいので食べるようにしましょう。

■NGなランチの食べ方3:満腹になるまで食べる

満腹になると眠くなるというのはよくいわれることですが、空腹だとわかっていながらも食べすぎてしまうことがあります。

ランチを満腹になるまで食べないようにするためにも、きちんと朝食をとったり、満腹感を得やすくするためによく噛んで食べたりするなど、腹8分目を心がけましょう。

■NGなランチの食べ方4:仕事をしながら食べる

忙しい、時間がないと、仕事をしながらデスクで慌ただしくランチを済ませていませんか?

昼休みは昼食をとるだけでなく、午前の仕事でたまった疲れを癒し、集中力を回復する時間でもあります。

リフレッシュする時間がないと午後からの仕事に支障をきたす恐れがあるので、パフォーマンスを上げるためにも昼休みはきちんと取り、ランチを楽しむとよいでしょう。

■メニューと食べ方に気をつけよう

午後から仕事を頑張ろうと思っても、ランチの食べ方によっては、眠気でパフォーマンスの低下が引き起こされてしまうので注意が必要です。

忙しいとランチが適当になってしまうこともありますが、できるだけバランスのよいメニューを心がけ、食べ方にも気をつけましょう。

文・阪田順子(ファイナンシャル・プランナー) 保険会社での営業、一般企業の経理職などを経て、2020年にファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用や株式投資の講座を開講。投資を中心にお金にまつわる記事の執筆・監修を行う。FP1級、CFP®保有。