今年の春、ご自身やご家族の進学・就職・転職を機に新しい生活を始めるという人もいるかもしれません。新生活は、準備を万端にして迎えたいものですね。

そこで今回は、スムーズな引っ越しができるための重要ポイントを解説します。

■ポイント1:物件の下見は1月中に済ませる

物件の下見は1月中に済ませ、気に入った物件があれば契約まで済ませるのをおすすめします。

そもそも1月から3月までは、新生活を控えた人が一斉に物件探しに向けて動く時期です。人気のあるエリアではなかなか部屋が見つけられない可能性があります。

■ポイント2:引っ越し業者に値切り交渉してみる

引っ越し業者に頼む場合は、複数社から見積もりを取り、値引き交渉をしてみましょう。このときのコツは「できれば平日に引っ越しをする前提で話をする」ことです。

不動産会社と同様、1月から3月は引っ越し業者も繁忙期に入ります。特に土日祝日は人気が高いため、値引き交渉には応じてもらえない可能性が高いです。スケジュール的に問題がないなら、あえて希望者が少ない平日の引っ越しを考えましょう。

■ポイント3:荷造りは早くから始める

荷造りは入れた物がわかるようにダンボールに書いておくなど、早めに始めましょう。直前になって焦って適当に物を詰め込むと、どこに何を入れたかわからないなどのトラブルになりがちです。

また、不用品は処分するか実家に置かせてもらうかして、できるだけ引っ越し先に持ち込まないようにしましょう。

■ポイント4:必要書類は早めに手配する

必要書類は早めに手配しましょう。特に注意したいのが、転居・転出届や転入届です。市区町村をまたいで引っ越す場合、転居・転出届は引っ越しをする日までに、転入届は引っ越してから14日以内に自治体に提出しなくてはいけません。

■ポイント5:家具や家電は引っ越し先で買う

どうしても持っていきたい家具や家電以外は、引っ越し先で調達することを考えましょう。

持っていく荷物が少なければ、それだけ負担は減ります。また、ベッドや冷蔵庫、洗濯機などの大型家具・家電は引っ越し先のドアの大きさによっては搬入ができないこともあるため、寸法を測ってから買うとよいでしょう。

■タイムスケジュールとタスクリストを活用しよう

引っ越しにおいて避けたいのは「引っ越し日が近づいてきてからバタバタと準備すること」です。短い時間で準備をするとどうしても抜け・漏れが生じるため、トラブルにも結び付きます。

できれば、物件を決めてから実際に引っ越すまでのタイムスケジュールを決め、それに基づいてタスクリストを作成し、ひとつずつ消化していきましょう。

文・荒井美亜(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー) 立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。日本FP協会の消費者向けイベントにも講師として登壇経験あり。