十人十色という言葉があるように、人にはそれぞれの生活や価値観、事情があります。そこに優劣はないはずですが、周囲と比べてしまうのも人の性。

特に、子どもの友だちのお母さん=ママ友は、一見同じような環境で暮らしている以上、ちょっとした違いを比べて落ち込んでしまうことはあるのでは?

ママ友との経済格差を感じる理由を簡単にまとめると「金銭的な面で引け目を感じたり、お金の使い方や価値観が違うと感じたりするから」です。ママ友との付き合いで経済格差を感じやすい5つの瞬間を紹介します。

■1:洋服やアクセサリー

ママ友が身に着けている洋服やアクセサリーを見て「高そう…」と思ったことはありませんか?

例えばダウンジャケットがモンクレール(フランスの高級ブランド)だったとか…ブランド物の洋服やアクセサリーは、それを買うだけの経済的余裕があるという意味だけに経済格差を感じやすいかもしれません。

■2:ランチのメニュー

子ども連れのママ友ランチ会で、子どもの食後のデザートや、メニューのグレードが違い、恥ずかしいと感じたことがある人もいるでしょう。息抜きになる楽しいランチ会が苦痛の時間に変わってしまうかもしれません。

■3:夏休み・冬休みの過ごし方

夏休みや冬休みの過ごし方にも、お金の使い方の違いは表れます。

例えば、リッチなご家庭なら沖縄や北海道、はたまた海外にでも出かけるかもしれません。「でもうちは休みとれないし、お金もないから近場で…」と落ち込む人も少なくないようです。

■4:乗っている車

乗っている車が外車(ベンツやアウディ、BMWなど)や国産の高級車(レクサスなど)だったりすると「あ、この人お金持ちだろうな」と思うはずです。子どもと一緒にママ友の家に遊びに行ったら外車が泊まっていたら…引け目を感じてしまいますよね。

■5:子どもの学費や習い事

中学受験をさせたり、習い事をたくさんさせたりしている家はお金持ちというイメージを持つ人も多いはずです。

将来の投資や子どもの可能性を伸ばすためなら、糸目をつけない家庭もありますが、「真似できない!無理!」と引いてしまうかもしれません。

■見えているものがすべてとは限らない

ママ友の何気ない言動や持ち物に経済格差を感じてしまい、卑劣になった人には、アドバイスとして「見えているものがすべてとは限らない」と伝えたいです。

経済的には不自由していなくても、実は家族関係がぎくしゃくしていたり、パートナーが多忙でワンオペで家事・育児をしなければならなかったり…など問題を抱えているかもしれません。

反対に、経済格差を感じないママ友が実は資産家だということもあり得ます。本当は何不自由なく生活できるほどの資産家なのに、家の方針で普段は質素な暮らしを心がけている人もいるからです。

もし、辛くなったら「それでも自分が幸せならいいか!」とご自身に声をかけてあげてくださいね。

文・荒井美亜(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー) 立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。日本FP協会の消費者向けイベントにも講師として登壇経験あり。