親と離れて暮らす人にとって、親の老後生活は何かと心配が多いです。

けれども、離れていてもできるサポートはたくさんあります。「何かあったらどうしよう」と心配をするだけでなく、親のためにできることを具体的に考えていきましょう。

■①定期的に連絡をする

親の様子を確認するために、定期的に連絡をしましょう。

子供に気にかけてもらっているという安心感を持ってもらえますし、普段から話をしていれば不安や悩み事なども話してもらいやすくなります。

連絡はメールやLINEなどでもいいですが、電話で声をきいたり、ビデオ通話などで顔を見て話したりすることも重要です。声のトーンや話し方、表情などでいつもと変わりないかを確認するとよいでしょう。

■②親の生活リズムを把握しておく

普段どんな生活を送っているか、いつどこへ出かけるかそれとなく聞いて把握しておくとよいでしょう。

かかりつけ医や趣味の集まりを把握していれば、何かあったときに対処しやすくなります。

■③近所の人たちとコミュニケーションをとる

帰省した際に、実家の近所の人たちに挨拶をしておくなど、コミュニケーションをとるようにしておきましょう。

親に何かあったときに連絡をくれたり、手助けをしてくれたりすることにも繋がります。

■④親が暮らす地域の高齢者向けのサービスを確認する

市区町村のホームページにまとめて掲載されている、高齢者向けサービスの内容や対象者を確認しておきましょう。 また、必要になったらすぐにサービスを申し込むことができるように、サービス業者のホームページをチェックしたりパンフレットを取り寄せたりするのもおすすめです。

■⑤見守りサービスを利用する

見守りカメラを設置したり、専任スタッフの訪問見守りサービスを利用したりしてもいいでしょう。安否確認や緊急時の対応などをしてもらえるため、何かあったときの不安をかなり軽減できます。

ただし、親が見守りに抵抗がある場合もあるので、よく話し合った上で利用しましょう。

■必要に応じてサポートをしていこう

離れて暮らしているとサポートは難しいと思うかもしれませんが、できることは意外とたくさんあります。

現在は核家族化が進んでおり、高齢者世帯向けのサービスなども充実しているので、状況に応じて利用するのもよいでしょう。

文・阪田順子(ファイナンシャル・プランナー) 保険会社での営業、一般企業の経理職などを経て、2020年にファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用や株式投資の講座を開講。投資を中心にお金にまつわる記事の執筆・監修を行う。FP1級、CFP®保有。