資産運用に興味がある人の中には、証券口座を開設してまず株の取引を始めたいと考えている人も多いと思います。証券会社を選ぶにあたってはさまざまなことを比較すると思いますが、中には株の取引でポイントが貯まる証券会社があることはご存知でしょうか。今回はこの株取引の際のポイント制度に焦点を当てて、おすすめの証券会社をご紹介します。

株の取引ならネット証券がおすすめ

証券会社には大きく分けて「ネット証券」と「総合証券」があります。

ネット証券とは

ネット証券とは名前の通り実際の店舗を持たず、インターネットや電話を中心に取引を行う証券会社です。総合証券に比べ店舗を維持するお金や人件費などが低く抑えられる分、取引手数料などのコストが安いことが1番の特徴です。

総合証券とは

総合証券会社とは実際の店舗があり、顧客1人1人に担当者が付くのが一般的です。取引に関して直接相談できる相手がいることが魅力ですが、その分手数料は割高になります。また、人によっては担当者から勧められる商品を断りづらいと感じることもあるかもしれません。

ネット証券と総合証券、それぞれ一長一短がありますが、自分で株の取引を始めてみたいという人であればまずはネット証券がおすすめです。手数料の安さは資産運用の成績にプラスに影響しますし、オンラインセミナーや投資レポートの提供など投資に関する情報も総合証券と比べて遜色はないでしょう。

株の取引でポイントが貯まるネット証券会社

(写真=PIXTA)

一口にネット証券といっても、日本には多くの証券会社があるので、どこで口座を開設するかは手数料や取り扱い商品、サービスなどを比較して検討することになると思います。

今回ご紹介するのは株の取引でポイントが貯まるネット証券会社です。どのぐらいの頻度で株の売買をするかは個人差がありますが、いずれにしても株の取引によってポイントが自動的に貯まるのはかなりお得に感じるのではないでしょうか。

もちろん、どんなポイントでもいいというわけではなく、せっかくなら自分にとって使い勝手のいいポイントを貯めたいですし、還元率も気になるところです。

ここでは取引をすることでポイントが貯まる代表的なネット証券として、「楽天証券」「マネックス証券」「SBI証券」の3つの証券会社について、交換できるポイントやポイントの使い方、貯め方などをご紹介します。

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口座開設数1位、IPO取扱数1位、投信本数1位、外国株取扱国数1位
>>SBI証券の口座開設はこちら

口座開設数2位、外国株や投資信託に強く、マーケットスピードも使える
>>楽天証券の口座開設はこちら

米国株の取り扱いが豊富、ワン株も取引可能
>>マネックス証券の口座開設はこちら

株主優待名人の桐谷さんも開設、少額取引の手数料が0円
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ネット証券のポイント制度を比較しよう

楽天証券、マネックス証券、SBI証券では株の売買や投資信託の保有をはじめ、さまざまな取引でポイントが貯まりますが、今回は株の取引でのポイント制度を比較します。

ポイントの貯まりやすさと有効期限を比較

まず気になるのは、どのぐらいの取引をするとどの程度ポイントが貯まるのかということです。一口に取引と言っても、一旦株を買ったらじっくり保有して配当や株主優待を期待する人や、デイトレードで値上がりを期待する人などさまざまですが、ここでは月に1回100万円の銘柄を購入する場合を比較してみましょう。

また、せっかく貯まったポイントも有効期限が短ければ使う機会を逃してしまいますので、有効期限も比較しています。

楽天証券 マネックス証券 SBI証券
ポイント名 楽天スーパーポイント マネックスポイント Tポイント
ポイント
の貯まり方
株式取引
手数料の1%
(大口優遇2%)
月間の株式売買
手数料の半額
(月間30万円以上)
月間合計
手数料の1.1%
100万円取引時
のポイント
5ポイント
(大口優遇9ポイント)
(成行)500ポイント
(指値)750ポイント
5ポイント
有効期限 最長2年 ポイント獲得月の月末 1年間

♦口座開設数1位、IPO取扱数1位、投信本数1位、外国株取扱国数1位
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♦口座開設数2位、外国株や投資信託に強く、マーケットスピードも使える
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♦米国株の取り扱いが豊富、ワン株も取引可能
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ポイントの使い方を比較

せっかく貯めたポイントでも、自分が使わないポイントであれば意味がありません。ここでは3社で貯めたポイントがどのように利用可能であるのかを比較します。

楽天
スーパーポイント
各種楽天サービス 楽天市場、楽天トラベル、
楽天モバイルなど
JMBマイル JALマイレージバンク
ポイント投資 国内株式、投資信託などの買付、手数料
マネックスポイント 株式手数料充当 株式売買の手数料専用のポイント
Tポイント 買い物 TSUTAYA、FamilyMart、
asics、エディオンなど
ポイント投資 投資信託の買付

3社のポイント制度を比較

これまでご紹介してきた内容を見てみると、楽天証券とSBI証券は還元されるポイントが「楽天スーパーポイント」と「Tポイント」という違いはあるものの、貯まるポイント数は同じです。つまり、株式投資によって貯まるポイント制度を証券口座選びの参考にする場合、どちらが自分にとって使い勝手が良いサービスかで決めるといいでしょう。

例えば楽天市場でよく買い物をするという方であれば楽天証券で口座を開設すると楽天スーパーポイントが貯まりますし、近くにFamilyMartやTSUTAYAがあり、Tポイントをよく利用する人であればTポイントが貯まるSBI証券の方がメリットは大きいはずです。

一方、マネックス証券は同じ100万円の株式取引をしても、他の2社が5ポイントしか貯まらないのに対し、500~750ポイントと、ポイント還元率という点では2社を大きく上回っています。ただし、有効期限がポイント獲得月(手数料発生月の翌月)の月末であることや、用途が株式売買の手数料に限定されることから、ある程度頻繁に株式の売買を行う人であればメリットは大きいものの、そうでない人にとってはポイントを無駄にしてしまう可能性もあります。

♦口座開設数1位、IPO取扱数1位、投信本数1位、外国株取扱国数1位
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♦口座開設数2位、外国株や投資信託に強く、マーケットスピードも使える
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♦米国株の取り扱いが豊富、ワン株も取引可能
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ポイント投資で投資信託を利用してみる

(写真=PIXTA)

せっかく還元されたポイントなので、投資に回したいという希望を持つ人もいると思います。マネックス証券のポイント還元率は最も高いものの、株式投資では売買のタイミングがとても大切なので、1ヵ月で必ず取引が発生するとは限りません。また、ポイントを利用するために取引を行うのは本末転倒です。

ポイントを無駄なく投資に回したい人には、ポイント還元率は低くなるものの、楽天証券やSBI証券で可能な投資信託へのポイント投資もおすすめです。特に楽天スーパーポイントの投資信託へのポイント投資は、積立方式にも利用できるのが大きな特徴です。

投資信託は株と同じように価格が上下するので、金額を指定して買付をする場合はタイミングが大切になります。しかし、積立方式では価格がいくらでも毎月数万円ずつコツコツと買付を行います。いわば、積立貯金の延長感覚で投資を行うことができます。

この方法であれば投資信託を買うタイミングを気にすることもありませんし、毎月自動的に買付が行われるのでポイントを無駄にすることもありません。また、楽天証券では最低100円からこの積立方式を利用できるので、ポイントを利用するために多くのお金を投資に回す心配もありません。ポイント利用の選択肢の1つとして検討してみてください。

自分に合ったポイントが貯まる証券会社を選ぼう

株を始めたい人がネット証券を比較する際の1つの材料として、ポイント還元制度の紹介と、ポイントが貯まる代表的な証券会社として楽天証券、マネックス証券とSBI証券をご紹介しました。各社のポイントは還元率や使い方に差があります。自分がポイントをどのように使いたいのか、またどのようにポイントが使えたら1番メリットがあるのかを考えながら、証券会社選びの1つの材料にしてみてください。

松岡紀史
筑波大学経営・政策科学研究科でファイナンスを学ぶ。20代の時1年間滞在したオーストラリアで、収入は少ないながら楽しく暮らす現地の人の生活に感銘を受け、日本にも同様の生活スタイルを広めたいという想いから、 帰国後AFPを取得しライツワードFP事務所を設立。家計改善と生活の質の両立を目指し、無理のない節約やお金のかからない趣味の提案などを行っている。
筑波大学経営・政策科学研究科でファイナンスを学ぶ。20代の時1年間滞在したオーストラリアで、収入は少ないながら楽しく暮らす現地の人の生活に感銘を受け、日本にも同様の生活スタイルを広めたいという想いから、 帰国後AFPを取得しライツワードFP事務所を設立。家計改善と生活の質の両立を目指し、無理のない節約やお金のかからない趣味の提案などを行っている。

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