肌寒くなってきた近頃、なんだか寂しい夜も増えてきた……。そんな日は、温かいココアとともに、とっておきの恋愛映画はいかが? 今回は、秋にぴったりの大人のための恋愛映画をご紹介。「切ない度」「共感度」と共にお届けしましょう。
■1.究極の“たられば”恋愛映画『ラ・ラ・ランド』
共感度 ★★★
切ない度 ★★★★
秋の夜、ふと、「もし、あのとき夢をあきらめなければ」「もし、あのとき別れなければ……」。誰の中にもある「ありえたかもしれない別の人生」。ついつい「この人生で良かったのだろうか」と思い返すことがありますよね。
そんな夜に観たいのが『ラ・ラ・ランド』。
駆け出しの女優の卵のミア(エマ・ストーン)と、挫折に苦しむジャズピアニストのセブ(ライアン・ゴズリング)。ふたりは夢追い人が集まるハリウッドの街で、恋に落ちます。
恋愛映画の王道は、相思相愛のふたりがくっついてハッピーエンド……ですが、そう簡単にはいいかないのが大人の恋愛。まざまざと「リアル」を見せつけられます。でも、それが、残酷ではないのが、この映画のいいところ。
夢を追うか、諦めるか、結婚するのか、しないのか、人生は選択の連続が、美しい景色と音楽によって映し出されます。どんな選択をしても人は後悔をしてしまうもの。でも、この映画を観終わった後は「後悔したことを後悔しない」そんな前向きな気持ちになれます。
■2.涙が止まらない……23年間に渡る大人の恋『ワン・デイ 23年のラブストーリー』
共感度 ★★
切ない度 ★★★★★
「とにかく泣きたい!」「王道の大人のラブストーリーが観たい!」そんな大人の女性におすすめなのが、この『ワン・デイ 23年目のラブストーリー』。タイトルの通り、エマ役(アン・ハサウェイ)と、デクスター(ジム・スタージェス)の1988年から2012年まで、23年間の「ワン・デイ=7月15日」だけが描かれます。
美しいエジンバラを舞台に、大学を卒業したふたりの物語がスタート。ふたりは、お互いを意識するも、「親友になろう」と、約束をします。卒業後、小説家を目指し、アルバイトをしながら夢に向かって頑張るエマ。それとは対照的にデクスターは華やかなTV業界で成功し、ほしいものを全て手にします。でも、歳を重ね、大人になることへの希望、そして諦め、挫折……。さまざまな経験を積んで、お互いが本当に大切な存在だと確信したとき、ふたりの前には、あまりにも切なすぎる運命が待っていました。
この映画の素晴らしいところは、歳を重ねるたびに美しくなるエマ(アン・ハサウェイ)のファッションやヘアスタイル。どんどん洗練されてゆく彼女に、目を奪われます。
■3.大人女子の複雑な心情を描く『ビフォア』シリーズ
共感度 ★★★★★
切ない度 ★★★
みなさんは「あぁ、あれは運命だったのかもしれない」と思う人に出会ったことはありますか? その相手と、大人になって、ふたたび会えたら……。
『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』、『ビフォア・サンセット』、『ビフォア・ミッドナイト』の3部作、「ビフォア」シリーズは、ふたりの男女の運命的な出会い、すれちがい、そして、リアルな心情を、男女の会話だけで描く異色の恋愛映画です。
メインキャストは、アメリカ人の青年ジェシー(イーサン・ホーク)とフランス人の女性セリーヌ(ジュリー・デルピー)のふたりだけ。一部作『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』で、ふたりは、パリ行きの列車の中で運命の出会いを果たします。意気投合したふたりはウィーンで途中下車。たった14時間だけ一緒に過ごし、また会おうと約束をするのですが……。
この映画が素晴らしいのは、ただ、ふたりが話し続けるだけの映像にも関わらず、まるで、一緒に街を歩いているような感覚になり、気付けば感情移入していく点と、女性の繊細で、ときに面倒な感情がうまく描かれている点。年齢を重ねてゆくふたりが、笑ったり、泣いたり、喧嘩したり……。「運命の恋人」ってこんな風なのかも! と、思わず想像してしまいます。観た後の、静かでほんのり温かい余韻は、秋の夜にぴったり。
■4.こんな女友達ほしかった!『セックス・アンド・ザ・シティ・ザ・ムービー』
共感度 ★★★★★
切ない度 ★★
歳を重ねるにつれ、どんどん女友達は減っていきますよね。でももし、仕事や、恋愛、結婚生活のことだって、なんでも喋れる一生モノの友達がいたら……。それだけで女性の人生は、何百倍も面白い!?
思わず「こんな友達ほしい!」と叫んでしまいたくなる大人のための恋愛、いや、友情映画といえば『セックス・アンド・ザ・シティ』。ニューヨークで暮らす4人の30代独身女性の日常を面白おかしく描き、日本でも大ブームを巻き起こしたTVドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』の映画版です。
映画では、主人公たちは40、50代に突入し、ますます魅力的に! もちろん、ドラマを観たことのない人でも楽しめる構成で、主人公の恋愛コラムニストのキャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)、経験人数は数えられない!? セックスに自由奔放なPR会社社長のサマンサ(キム・キャトラル)、子育てと仕事と両立させている弁護士のミランダ(シンシア・ニクソン)、不妊、離婚、再婚、流産……。それでも養女を迎えて母となったシャーロット(クリスティン・デイビス)。
4人の魅力的な女性たちの日常が、コミカルに描かれます。大人女子あるある! が満載! 注目すべきは、4人のファッション。まるでファッションショーを見ているような気分に浸りながら、観ることができます。公開から現在に至るまで、全ての女性の生き方を肯定し、流行ファッションの先駆者となった4人。今年の秋服、冬服の参考にしてみて。
■「ちょっぴり切ない」が心地いい
今回は、秋の夜にぴったりな大人の恋愛映画をご紹介しました。「あるある!」と「ちょっぴり切ない」は恋愛映画と秋の醍醐味。大人になったからこそ感じる余韻を楽しんで。
提供・DRESS(「人生を守る知恵、未来を歩く地図」となる言葉や人物、文化を伝えるウェブメディア)
【こちらの記事もおすすめ】
>【星座占い】12星座別 2020年下半期の運勢まとめ
>ダイエットの「我慢」「辛い食事制限」という考え方は今すぐ捨てる
>【手相占い】結婚線の見方 - プロの占い師が伝授します
>VIO脱毛体験記。あまりの激痛にめげそう
>ヘアケアおすすめ商品。 硬い、太い、多い髪をしなやかにする手触り