fanfareは、札幌市内の高校生以下の生徒・児童及び児童発達支援・放課後等デイサービスに通う児童・生徒を対象とした、作者非公表のファン投票型絵画展「第8回 吾輩は画家である-名前はまだない-」を、2月13日(火)・14日(水)の各日10:30〜18:30に、札幌駅前地下歩行空間 憩いの空間(チ・カ・ホ)で開催する。

作品本来の力でフラットに良し悪しを感じてもらいたい

私たちが生活において誰かと関わるなかで、切っても切り離せないもののひとつにコミュニケーションがある。情報を伝えたり、意思の疎通を取ったり、交流を図ったり。コミュニケーションにもタイプがあるが、その人の特性によっては得意不得意もあり、自分の想いを言葉で表現したり伝えるたりすることが困難な人もいる。


アートに正解はない。その人にしか見えない、感じ取れない世界があり、その人にしかできないその表現方法がある。表現する人の表現方法が自由であるように、受け手側の受け取り方も自由で、その人がどのような作品に心を動かされるのかはわからない。

絵画展「吾輩は画家である-名前はまだない-」は、作品本来の力でフラットに良し悪しを感じてもらいたいという想いから、氏名・年齢・性別・障害のあるなしすべてを非公表で行っている。

アートを通じ自己肯定感を高める機会を創出


アートを通じ、鑑賞者との間にコミュニケーションを生み、人と社会とをつなぐ。そして、そこで生まれたコミュニケーションをキッカケに、こどもたちの自己肯定感を高める機会を創出する。同展は、誰も取り残さない共生社会の実現のキッカケになっていくことを目指してスタートした。


並んでいる作品の中から気に入った作品や心に響いた作品に票を投じてもらい、障害のあるなしに関係ない、ごちゃまぜの社会をつくっていくためのキッカケづくりの場となることを目指している。

自分の描いた作品が、誰かの心を動かしたり、誰かの心に響いたりするかもしれない。そうやって、こどもたちの好きなことや得意なことから、自信に繋がる機会をつくっていくというのが、絵画展の目的だ。

全作品を各種SNSにアップ


また、通常の絵画展では会場に足を運んだ人しか作品を見れないことや、その作品を見た人の評価を作者に届ける方法がないことをもったいないと感じ、全作品を各種SNSにアップしてコメントやリアクションを作者に届けられるようにした。好評だった作品は、その作品を使用した世界に一つだけのグッズとしてアクリルの盾やクリアファイルにし、作者にプレゼントしているという。


あなたの「いいね」が、誰かの人生を変えるかもしれない。出展者と鑑賞者を、投票という形で繋ぐ。ほんの少しの興味関心を寄せることで、未来あるこどもたちの自己肯定感を高める機会をつくる。そんなやさしさが循環する、共生社会の実現を目指した取り組みだ。

「第8回 吾輩は画家である-名前はまだない-」は、2月7日(水)より各種SNSにて全作品が公開され、一部は札幌駅前地下歩行空間 憩いの空間(チ・カ・ホ)にて展示される。

また、1月26日(金)必着で出展作品を募集しているので、興味のある人は公式サイトで確認を。

吾輩は画家である公式サイト:https://peraichi.com/landing_pages/view/wagagaka/

■札幌駅前地下歩行空間 憩いの空間(チ・カ・ホ)
住所:北海道札幌市中央区北1条西

(山本えり)