撮影中のトラブルが訴訟に発展撮影中のトラブルが訴訟に発展

ミア・ゴスがA24映画の撮影中にエキストラ俳優の頭部を故意に蹴ったとして訴えられた。

Variety誌によると金曜日、エキストラ俳優のジェームズ・ハンターが、A24映画『MaXXXine(原題)』の撮影中に主演のミア・ゴスに頭部を故意に蹴られ、脳震盪を起こしたとしてゴスを訴えた。『MaXXXine(原題)』は『X エックス』『Pearl パール』に続く、タイ・ウェスト監督、ミア・ゴス主演シリーズ3作目だ。

訴えによると、ハンターは3日間のエキストラ参加のために雇われ、「宣教師の遺体」を演じた。撮影初日の夜は、彼は血のりまみれで数時間地面に横たわって「アリや蚊に耐えた」という。

訴えのシーンで、ゴスは(横たわる)彼のそばを走り抜け、時に彼をまたぐなどし、下を向いて走り続けることになっていた。訴状によると、4テイク目でゴスがハンターを踏みつけそうになり、彼は第二助監督に苦情を申し伝え、それがゴスにも伝えられたようだ。

しかし訴状によれば、次のテイクで、ブーツをはいたゴスが彼の頭部を意図的に蹴ったと主張。さらにシーン完成後、ハンターがトイレにいるとゴスがそこに入ってきて、彼を「嘲笑い、バカにし、軽視し」、先の出来事について何一つ触れることはなかったと彼は訴えている。

ハンターは頭部の痛みを感じた。加えて訴えによれば、乾いた血のりが彼のローブにこびりつき、それを脱ぐときにも痛みを引き起こしたという。

車での帰宅途中にハンターはめまいを感じ、2度車を止めることになった。訴状によると、翌日キャスティング・エージェンシーから彼に通知があり、(3日間の契約だったにも関わらず)制作会社から“残り2日間については戻ってこないでほしい”と伝えられたという。

この訴訟で彼はゴスを暴行で告発しているだけでなく、A24、ゴス、ウェスト監督に対する不当解雇の申し立ても含まれている。