「君子は庖厨を遠ざく」

古代中国の思想家として有名な「孟子」が遺した教えをまとめたとされる書物を出典とした故事成語に「君子は庖厨を遠ざく」というものがあります。

君子は生あるものを哀れむ気持ちが強いため、生き物を殺す料理場に近づくことはとうてい忍び得ない

という意味で使われていました。「哀れなものをじっと見ていられない心(忍びざるの心)」を君子はもっており、これが「仁(他者への優しさ)」につながるとされていたのです。

この言葉が日本では「男子厨房に入らず」ということわざに変化して「男は炊事をするべきではない」と解釈されていますが、本来はまったく違う意味だったのですね。

台所で料理する時には「庖厨」の読み方を是非思い出してくださいね。

難読漢字、3問目は「洛」!

「洛」の読み方をご存じですか?

「連絡」などで使う「絡」に似ていますが、こちらはさんずいなので違う漢字ですね。

いったい何と読むのでしょうか?

「洛」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○やこ」の3文字
  2. 訓読みです
  3. 「上洛」という使い方もある漢字です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「洛」の読み方、正解は・・・


正解は

「みやこ」

です!

「洛」は、中国の地名をあらわす漢字です。ひとつは「洛水」という川の名前、もうひとつは「洛陽」という都市の名前です。洛陽は中国王朝の首都となっていた時期が長かったため、「みやこ(=首都)」という訓読みができたと言われています。

日本では「みやこ=京都」だったため、「洛」は京都をあらわす漢字となっています。

京都では今も使われている「洛」

「洛=京都」である日本では、多くの「洛」を使った地名や熟語が作られています。

「洛中」は京都市の古くからの市街地をさす通称で、それ以外は「洛外」と呼ばれています。また、京都以外に住む人が京都を訪れることを「入洛(じゅらく)」といい、京都では今でも日常的に使われている言葉になっているのです。

京都を訪れることがあったら「洛」の読み方を是非思い出してくださいね。

 

さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は混同しやすい言葉や、今でも場所によってはよく使われる言葉を問題にして出しました。

全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。

【おすすめ記事】
【2024年最新】マッサージガンのおすすめランキングTOP10を徹底比較!