レセプターは幼稚園・保育園向けに、園児の車内置き去り事故を「0ゼロ」にする「CocoCaジュニア(ココカジュニア)」を開発。2月26日(月)より福岡県北九州市内を皮切りにサービスの提供を開始する。
置き去り事故を防ぎ、園側負担も軽減
「CocoCaジュニア」は、直径4cmの手のひらサイズのGPSタグで、保護者と園との両方の目で園児の置き去り事故を防ぎ、園側負担も軽減する。
シールになっており、子どもの名札等に貼りつけて使用。保護者や園は、リアルタイムに子ども1人1人の位置を把握できて、多くの大人の目で大切な子どもを見守ることが可能になる。
園側の月額使用料は7,800円(税別)、園児に渡す「CocoCaジュニア」シールは1個150円×園児数となっている。園と保護者が利用する位置情報共有のスマートフォンアプリは無料提供。
子どもの位置をリアルタイムに確認
「CocoCaジュニア」は正確・簡単・安価を追求したサービスであり、子どもの位置をどこからでもリアルタイムで確認できて、置き去り事故を未然に防ぐことが可能に。
保育現場はギリギリとされる中、本サービスを導入することで園側の負担も軽減され、より多くの目で大人が子どもたちを守る地域社会の実現につながるだろう。
「CocoCaジュニア」は現在、子どもの置き去り事故防止に特化しているが、将来的には幼稚園・保育園のイベントや子ども連れの散歩などでも利用可能な、楽しい機能の拡充を予定している。アルバムなどで写真を共有したり、スタンプラリー・マラソン大会といったイベントでの活用も想定している。
「手のひらICT」を大学と共同で30年間研究
レセプターは、スマートフォンが社会に浸透する前から「手のひらICT」を大学と共同で30年間研究してきた。その機能を活用し、北九州市内のさまざまなイベントや行政の取り組みを支援している。
昨今、幼い子どもたちが教育・保育の現場で命を失う事故が相次ぎ、子どもの安全を守っていくにはどうしたらよいのかが社会問題に。
北九州市は2011年から「次世代育成環境ランキング」12年間連続の総合1位を獲得しており、その北九州市の企業である同社は、「手のひらICT」を使って子どもたちの笑顔と保護者の安心を守り、保育現場の負担軽減と安全性の向上を実施することで、地域社会に貢献できるのではと新製品開発に至った。
今後、園児の車内置き去り事故ゼロを目指す、北九州市内での「CocoCaジュニア」の活用状況に注目したい。
レセプター:http://www.receptorinc.com/
(さえきそうすけ)