薬物常用は今後に響くか?
イーロン・マスクがLSD、コカイン、エクスタシーといった違法薬物を使用しているとの報道がされた。
ウォール・ストリート・ジャーナル誌によると、電気自動車(EV)大手であるテスラ社のイーロン・マスクCEOが、LSD、コカイン、エクスタシー、マッシュルーム、ケタミンといった薬物を使用していることについて、テスラ社の幹部が不安を覚えているようだ。マスクはスペースX(宇宙開発企業)なども経営しており、今後の事業への影響が懸念されている。
テスラの取締役会メンバーらは、マスクが2018年にTwitter(ツイッター/現:X)で“EV会社を非公開化することを検討している”との投稿をした際、彼が薬物を使用していたのではないかと内密に懸念していたと、当時の議論に詳しい情報筋がウォール・ストリート・ジャーナルに語ったそうだ。
当時まだテスラの会長だったマスク氏は、2018年8月に突然ツイッターで「テスラ社を420ドルで非公開化することを検討している」と突然発表し、株主に衝撃を与えた。2018年といえば、マスクがポッドキャスト番組中にマリファナを吸っていたことも話題になった年だ。
その後、2018年のツイートをきっかけに、証券取引委員会はマスク氏の発言について調査を開始。すぐに訴訟に発展し、マスクは4,000万ドルの罰金を課せられた。また、マスクは取締役会に2人の独立取締役を任命し、自身が会長を辞任することに同意した。(ツイート後のニューヨーク・タイムズ誌のでのインタビューで、マスクはテスラを率いることは「耐え難い」ものであり、「最も困難で苦痛な年」を経験したと述べていた)
マスク自身は違法薬物の摂取は好まないと述べているが、彼がうつ病治療にマリファナなどの娯楽用薬物や少量のケタミンを使用していたことは知られている。さらに同紙は、マスクが主催したロサンゼルスのパーティーでアシッド錠(LSDの一種)を複数摂取し、2019年にはメキシコでいわゆる“マジックマッシュルーム”を摂取したとも報じている。
薬物の種類や州によっては薬物使用が合法となることもあるが、報道によればマスクは薬物を娯楽などの目的で使用しているようで、不自然な言動やろれつの回らない状態なども目撃されているという。
薬物乱用・精神保健サービス局によると、企業は薬物禁止職場法を遵守する必要がある。マスクの薬物使用は米政府の方針にも反する可能性が高く、今後の事業に影響が出る恐れがありそうだ。