「投資ってなんか面倒くさい…」。そう思っているあなた、しっかりと貯金さえしていれば、老後は安心だと思っていませんか。もしそう考えているなら、シニアになってから後悔することになるかも。

その理由は、3つの「投資をしないリスク」を知れば分かります。

■①「インフレ」リスク

「今の100万円」と「10年後の100万円」は同じ価値でしょうか。

もしかすると同じ価値かもしれませんが、10年後に今より物価が上がっていたら、100万円の価値は下がってしまいます。ある商品の価格が100円から110円に上がったら、商品自体は変わらないのに100円ではその商品を買えなくなってしまいます。

つまり、インフレ(物価上昇)が起きると、いまの現金の価値は下がってしまうのです。

仮に物価が上がり続けて20年後に100%上がっていたら(=つまり2倍になってしまったら)、いまの現金の価値は半分になります。だから、投資で自分の資産を増やしておく必要があるのです。

■②「年金破綻」リスク

年金のほかに十分な貯蓄があれば、確かに老後の安心度は高まります。

しかし、もし年金制度が破綻して、想像していた金額が年金で受け取れなくなってしまったらどうでしょう。現役時代に貯めた貯蓄だけでは、老後の生活費をまかなうことができなくなるかもしれません。

年金不安は年々高まっています。少子高齢化が進む中で、年金保険料を納付する若者が減る一方、高齢者の比率は上がり続けているからです。

年金制度が破綻状態に陥るリスクを考えると、若い頃から資産運用でお金を増やしておくに越したことはありません。

■③「機会損失」リスク

資産運用はお金を増やせる可能性を秘めています。投資する対象を分散しつつ、一括投資ではなく積立投資を選択するなどすれば、リスクを抑えながら堅実に資産を増やすこともできます。

投資をしないことは、こういった「チャンス」(機会)をいかすことができないということになります。つまり、機会損失のリスクがあるということです。

■さあ、いますぐ資産運用を学び始めましょう

堅実な資産運用をするためには、多少の勉強も必要です。それを面倒くさいと思う人もいるでしょう。しかし、投資をしないリスクや怖さを知れば、少々の手間など気にならないはずです。さあ、いますぐ資産運用のことを学び始めてください。

文・岡本一道(政治経済系ジャーナリスト) 国内・海外の有名メディアでのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会などさまざまなジャンルで多数の解説記事やコラムを執筆。