海外セレブ御用達のブランドとして有名であり、女性ならば誰もが憧れるサンローラン。しかし、呼び方がイヴサンローランだったりサンローランだったりするため、どう違うのかわからない方も多いでしょう。そこで今回は、2つの違いやそれぞれのおすすめアイテムについて詳しくご紹介していきます。
サンローランとイブサンローランの違いとは?
サンローランとイブサンローランは、どちらも同じ企業でありブランドとしても同じです。しかし、それぞれに異なった意味合いが込められているため、これからその違いについて詳しく解説していきましょう。
ロゴマークの違い
まずロゴマークですが「YSL」と縦長にデザインされたロゴと、シンプルに「SAINT LAURENT PARIS」と書かれたロゴの2種類が存在します。多くのアイテムにはYSLのロゴが使用されていますが、特にアパレルラインなどで後者のロゴが使われているものもあります。
YSLは、イヴサンローランの頭文字をデザインしたものであり「カサンドラ」とも呼ばれています。ブランド創業当時から親しまれている、イブサンローランを象徴するロゴだと言えます。
一方でSAINT LAURENT PARISは、2013年にイブサンローランのブランド名が「Saint Laurent Paris(サンローランパリ)」に改名されたことをきっかけに誕生したロゴです。ブランド名が変わってもYSLのロゴは継続して使用されているため、ロゴマークが2つある状態になっているというわけです。
イヴ・サンローランの歴史
1961年に誕生したフランスのファッションブランドで、デザイナーであるイヴ・サンローランが、彼の恋人であったピエール・ベルジェと実業家のマック・ロビンソンとともに立ち上げました。
イヴは10代のころからその才能を高く評価されており、21歳という若さでクリスチャンディオールの主任デザイナーになったことは有名な話です。その後も順調にディオールにてキャリアを積み、数々のヒット作を生み出しましたが、フランス軍への徴兵により離れてしまいます。
イヴ・サンローランを設立してからは、1966年にプレタポルテラインである「イヴ・サンローラン リヴ・ゴーシュ」のブティックをスタートさせ、上流階級を中心に注目を集めたのです。
2013年にはクリスチャンディオールのクリエイティブディレクターも務めたエディ・スリマンがデザイナーとして就任し、イヴへの敬意を込めブランド名をサン・ローラン・パリへと変更しました。現在ではグッチを核としたケリングの傘下として、世界中から絶大な人気を誇るブランドとなっています。
サンローランとイブサンローランの特徴
ここで、サンローランとイヴサンローランの特徴について解説していきましょう。創業者であるイヴサンローランがデザインを担当した時代と、サンローランパリに改名した後のコレクションはそれぞれ違った魅力があります。
イヴ・サンローランの特徴
デザイナーであるイヴ・サンローランは「モード界の帝王」と呼ばれるほど、斬新なデザインのコレクションを次々と発表してきました。それはアートとファッションを融合させた美しいルックスが特徴であり、ゴッホやピカソの絵からインスピレーションを受けていたとも言われています。
ブランド名がサンローランパリに変更されてからは、コスメ・香水ラインで使用される名前となりました。ちなみにコスメラインもとても力を入れており、イヴサンローラン・ボーテと呼ばれ、数々のヒット商品を生み出しています。
サンローランパリの魅力
サンローランパリは、2013年に変更された新たなブランド名であり、それからは主にアパレルラインの名称として使用されています。最初のクリエイティブディレクターはエディ・スリマンで、ディオール・オムでの活躍も高く評価された、素晴らしいデザイナーです。
エディは、クラシックで優雅なコレクションを充実させつつも、ロックをミックスさせた作品を数多く発表しました。現代のモードとも言える、スタイリッシュな中に個性を活かしたデザインは、著名人を始め多くのファンを魅了していきました。