映画が母に刺さった理由とは…?映画が母に刺さった理由とは…?

女優のグレタ・リーが、『パスト ライブス/再会』を観た母親が涙したというエピソードを語った。

4月5日に公開される『パスト ライブス/再会』では、12歳の頃に恋心を抱いたまま引っ越しではなればなれになった男女が12年を経てオンラインで再会、さらに12年を経てニューヨークで再会する展開を通して、「運命だったかもしれない相手」との切なくリアルな物語を描く。今作においてグレタ・リーはニューヨークに渡り成長した女性ノラとして主演を務めている。

31日、ハリウッド・リポーターがX(旧ツイッター)を更新。対談企画「THRRoundtable」から動画を一部公開した。この対談では2023年の映画で活躍した6人の女優、アネット・ベニング(『ナイアド 〜その決意は海を越える〜』)、エマ・ストーン(『哀れなるものたち』)、キャリー・マリガン(『マエストロ:その音楽と愛と』)、マーゴット・ロビー(『バービー』)、リリー・グラッドストーン(『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』)、そしてグレタ・リー(『パスト ライブス/再会』)が6人で円卓を囲み語り合った。

「(プレミア試写で)私の母が『パスト・ライブス/再会』を観たんだけど、彼女はすすり泣いてた。私、母が泣いてる姿をこれまで見たことがなかったんだ。あの時はかなり気まずかったな(笑)」と、今作の鑑賞で母が初めて涙を見せたことを振り返るグレタ。

「相当打ちのめされた」様子だったグレタの母は「数日後、私が車を運転している時に電話をかけてきて、『まだ泣いてるわ』と伝えてきた」という。

なぜそこまでグレタの母に刺さったのか、彼女はその理由を電話で知ることになった。

「『え、どうしちゃったの?大丈夫?』と心配する私に母は言ったの。『私はノラなの』ってね」と、グレタが演じた主人公ノラの物語が、母親にも重なるところがあったことが判明したのだ。

ほかのメンバーはその感動的なエピソードにため息を漏らし、エマ・ストーンも「Oh my god…」と反応せずにはいられない。

「彼女は『これはあなたについての映画かもしれないけど、同時に私についての映画でもあったわ』と伝えてくれた」と感慨深そうなグレタに、5人も深く共感している様子だった。

多くの人に共感を呼び、批評家・オーディエンス共に絶賛の声を得ている『パスト ライブス/再会』は4月5日(金)日本公開。