人生100年時代、老後破産は他人事ではありません。
今回は老後破産のエピソードについてfuelle編集部が取材しました。

実家でも自由奔放な単身赴任の義父

妻の実家のエピソードを紹介します。
義理の父は、今年の5月に定年退職しました。
車で3時間半かかる所に15年ほど単身赴任で住んでいたので、家に帰ってくるのは年に4回ほど、まとまった休みの時だけ、という生活をしていました。
実家に帰ってきてもほぼ手ぶらで毎日外に出かけ、しかも1日中帰ってきません。
出掛けている間はお金を使っているだろうね、と妻に言っても特に気にする様子がなく、父もあまり自分から話をするタイプではないので、余計なおせっかいだろうとそっとしていました。

定年退職で義父が家に戻ってくる、3ヶ月ほど前のことです。
家の老朽化が激しくなり、床と天井がほぼ同時に抜けてしまったため、修繕に300万以上かかるという事になりました。
そこで、独身で実家住まいの義妹の名義で家を建て替えようという話になったのです。
義妹のローン額が決まったのは義父が退職して実家に戻ってきた頃でしたが、借り入れの上限が思ったより少なかったようで、頭金が200万ほど必要になってしまいました。