タラクにはまだまだ謎が多いが…
タラク役のスタズ・ネアが、『REBEL MOON』に関するインタビューを受けた。
※この記事には『REBEL MOON』のネタバレを含みます。
『REBEL MOON -パート1:炎の子』レビュー
ロシア系インド人のルーツを持ち、「ゲーム・オブ・スローンズ」のホノ役で知られる俳優スタズ・ネア。元よりザック・スナイダー監督のファンであり、監督の作品『REBEL MOON』に関われて光栄だと語ったスタズ・ネアは、今作においてタラクという強靭な戦士を演じている。
そんなスタズ・ネアが、ハリウッド・リポーター誌のインタビューで『REBEL MOON』という作品や、自身が演じたタラクというキャラクターについて語った。
タラクという人物と、その過去について
ヒックマンの牧場で借金のある奴隷として働かされている状態で登場するタラク。彼が借金を背負い奴隷になった経緯について質問を受けたネアは、「彼がどのように自身の惑星から旅立ちあの場所にたどり着いたかに着いては今後説明されるよ。借金はその背景にはあまり関係ないかな」と、タラクの過去については今後明らかになると答える。
続けてネアは「彼は『パート2』で描かれる罪悪感により『自分はこの立場に値する』と感じ、自ら奴隷の立場に身を置いたんだ。『自らこの状況に身を置こう。今の自分はこれまでの経験や行動の産物であり、責任を負わなければならない。さもなくば、ありたい自分でなくなってしまう』そう感じているんだと思う」「僕の想像だけど、タラクは10年から12年の間、自分の世界を去らなければならなかった事実から逃げようとするか、自分を責めることにほとんどの時間を費やしてきたのではないかと思う。(今作には)そういうキャラクターがたくさんいるから、贖罪(しょくざい)は今作の核となるテーマだと思うよ」と、キャラクターと作品のテーマを分析した。
さらにネアは、罪悪感の鎖で自身を背負っていたタラクが反乱者たちに出会って「鳥(ベンヌ)を解放する機会を得たとき、文字通りにもメタファー的にも、彼は自分自身も解放する機会を得た」と語る。鳥との間に絆が生まれたのは、「単に同郷から来たからではなく、彼らが同じ立場にあるから」だと分析し、タラクが鳥を解放して仲間になるシーンは、彼の人生とも重なる象徴的なシーンだと説明した。
飛行シーンの撮影方法に感謝するネア
鳥(ベンヌ)と共に飛行するシーンについては、「飛行シーン撮影の舞台裏は人々が想像するより遥かに現実的」であり、「CGIと物理的な側面を組み合わせることで、視覚的にとても信ぴょう性が上がっている」と説明するネア。
続けてネアは「僕らは事前に何週間もスタントトレーニングを行い、ザック(・スナイダー監督)は機械仕掛けの雄牛のようなものを作った。それは1、2秒の間に高度約24フィートまで上昇し、僕はサドルとボディにある空洞にハーネスで固定されたんだ。スタントチームは驚異的で、常に熱心に僕の安全を確保してくれたよ」と、撮影チームの姿勢に感謝。
「撮影終盤にはCGチームのために頭部も追加されて、ジェットコースターに乗っているような気分になったな。肉体的な要素をいくつか与えてくれたおかげで、俳優としてすばらしい体験になったよ。風と動きを与えられたおかげで、僕はそれがどのようなものかを想像しながらやるのではなく、自分のやり方で乗りこなすという体験ができた。すごく楽しかったよ」と、貴重なアクション体験を振り返った。
『パート1』はほんの一部でしかない…!
ティーザー予告編ではゴージャスな衣装で王室の葬儀に参加しているような姿も映っていたタラク。インタビュアーからそのシーンが『パート1』のスナイダー・カットに含まれる要素なのか尋ねられたネアは明確な回答を残さなかったが、「『パート1』はコインの片面。『パート2』でもそれらの小さな断片が見られるはずだ」と意味深に回答。
「Netflixはすべてを半分に分割して2つのスナイダー・カットを提供するという方法をとっているから、『パート1』は“全体の4分の1”なんだよ」「すべてのことは『パート2』、そして特に2作のスナイダー・カットで説明され、理解されるはずだ。それら(が明かされる)瞬間は僕のキャラクター(タラク)にとって非常に重要で、それが視聴者のみんなにタラクの隆盛と衰退、そして彼がどこから始まってどこに行き着いたのかについての本当の洞察を与えることを願っている。そしてシリーズ全体を通して、空白を埋める要素をどんどん得られるはずだよ」と今後に期待をもたせるネア。
タラクの衣装が半裸状態であることにも理由があるそうで、それについては『パート2』で何かが語られるとネアは仄めかしていた。
『REBEL MOON — パート1:炎の子』はNetflix(ネットフリックス)で配信中、『REBEL MOON — パート2:傷跡を刻む者』は2024年4月から配信予定。