新越谷 たぶん、像を見てたんでしょうね。

編集S 像、なんかわかります。

新越谷 漫才師像のようなもの。みんなが和牛みたいにやりたいけど、できないからいろいろ模索している。いつだったか、『M-1』の初戦からファイナル最終決戦まで、全部で別のネタをやったという年もあったでしょう。2人が立てば、必ず誰よりも笑わせる。プロの漫才師って端的にそういう人たちを指すのだと思うし、和牛って、そういうものを受けて立っていたように見えた。2人の漫才師像を見ていたからこそ、断ち切られた感がある。コウテイなんて、すぐ下田はどうすんのかな、九条はどうすんのかなって期待が持てたけど、ちょっと和牛はまだ、そういう気分になれない。

編集S ともあれ、残念です。

新越谷 残念ですよ。

(文=新越谷ノリヲ)