マーベル映画『アントマン&ワスプ』シリーズのワスプ役などで知られるエヴァンジェリン・リリーが、世界最大級のポップ・カルチャーイベント「東京コミックコンベンション 2023」(以下、「東京コミコン 2023」)に登場した。

『アントマン&ワスプ』で大阪に来た時以来の来日となったエヴァンジェリンは「また日本に来れて嬉しいよ」と感謝を述べた。

演じた世界に行くなら?

「『アントマン&ワスプ』の量子世界かドラマ「LOST」の世界どちらに行きたいか」というムチャぶりな質問には、「中つ国(『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』)も選択肢に入れて欲しいな。中つ国に行きたいよ」と自ら選択肢を追加し、『ホビット』ファンを盛り上げたエヴァンジェリン。

サノスのやばい倒し方って?

「アントマン以外のMCUキャラクターととチームを組むなら誰か」との問いにエヴァンジェリンは「パートナーにするなら…難しいけど…今は会場にトム・ヒドルストンがいるから、ロキって言っておこうかな」 と共に来日したヒドルストンが演じるロキの名前を上げ、司会者から「(ロキには)裏切られそうだけど…(笑)」と心配されていた。

さらにMCUの話題が続きファンからは「ワスプが小さくなってサノスのガントレットに入ればサノスとの戦いは解決したのではないか」と、“最強の敵”サノスの倒し方が提案された。

すると彼女は「もっといいアイデアを教えてあげる。小さくなってサノスの耳から飛び込んでから、元の大きさに戻ればいいんだよ」と、質問を超える過激な戦い方を提案して会場を沸かせ、「それじゃグチャグチャになっちゃうけどね」と笑うのだった。

子どもの頃からタフだった

ケイト(「LOST」)、タウリエル(『ホビット』)、ホープ(MCU)とタフな女性キャラを演じることが多いエヴァンジェリン。

「そういったキャラクターに自身も通じる部分があるか」との質問には、「小さい頃からボーイッシュで、男の子とつるんでサッカーをやったりウェイト・リフティングをしたり走ったりしてきたよ。そういうキャラに選ばれるのは自分のタフな部分に合ってると思う」と自身のタフさが似合っていると分析。

ムキっとガッツポーズ

ムキっとガッツポーズ

「フィジカルな意味だけじゃなくて性格も強く頑固だと思うけど、そんな頑固な自分にも誇りを持ってるよ」と自身の強さを誇る彼女だった。

美しさを保つ秘訣は…?

彼女に憧れるファンから「美しさを保つ秘訣」を聞かれたエヴァンジェリンは「美を保ってくれるのは『喜び』や『感謝』だと思う。喜びや感謝にあふれた人って、肌からも目からも笑顔から輝きが外にあふれ出すものだよ。世界で一番重要なことだと思う」と、喜びと感謝が人を美しくすると語る。

「ここにいることで喜びも、感謝も感じられているから、これもそうだね」と会場に笑顔を向けると、「私は本当は80歳でサンタクロースみたいなんだよ?あなた達のおかげで若々しくいられてる。みんながいてくれなかったら醜い老婆になっちゃうから、これからも引き続きファンでいてね」とファンにジョークで呼びかけ、会場からはもちろん!と答えるような拍手と歓声が上がった。

『エンドゲーム』の名シーン

『アベンジャーズ/エンドゲーム』での女性ヒーロー集合シーンの裏話を聞かれると「あのシーンはMCUで撮った中でも特にお気に入りだよ。ヒーロー衣装の女性がたくさん集まった撮影はもちろん楽しかったけど、私が印象的だったのはバックステージなの。おしゃべりしたり、母親も多いからFaceTimeで子どもと話してる人もいたりしてね。女性同士のすばらしい絆を感じたよ」と、女性のパワーを感じたのは映像だけでなく舞台裏も同じだったようだ。

ワスプのフィギュアとエヴァンジェリン

ワスプのフィギュアとエヴァンジェリン

「これだけの思いを持ってファンが集まってくれることは多くないからほんとに感謝してるよ」と改めて感謝し、日本語で「ありがとうございます」を伝えたエヴァンジェリン。

最後に彼女は「私は日本的なスタイルが好きなんだ」と日本人のセンスを褒めると、会場のファンと目が合ったのか誰かを指差し、「うんうん、あなたもね」と笑いかけるファンサービスを見せてくれた。

「東京コミコン 2023」は、12月10日(日)まで開催される。