cover interview 黒島結菜
手のひらサイズの可愛らしい動物ファミリーの姿と、ハイクオリティなハウスと家具に魅了されるあの「シルバニアファミリー」が遂にスクリーンデビュー!主人公のショコラウサギ・フレアの声を担当した黒島結菜さんにお話を伺いました。
Profile
1997年生まれ。映画『ひまわり〜沖縄は忘れないあの日の空を〜』で女優デビュー。2022年にNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」のヒロインを務めた。その他、NHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」、TBS「クロサギ」、映画『十二人の死にたい子どもたち』、『カツベン!』、『明け方の若者たち』など、多数の作品に出演。
怒られてもすぐに忘れて次の日は元気に遊んでるようなところはフレアにちょっと似てるかも。
世界中に愛と夢を届け続け、子供から大人までをも魅了する「シルバニアファミリー」が、遂に映画化される。美しい自然に溢れたシルバニア村に建ち並ぶ素敵なお店やおうち、そして、そこに暮らす愛らしく個性的なシルバニアの仲間たちが3DCGアニメとなって大冒険を繰り広げる。主人公、フレアの声を務める黒島結菜さんはこれが声優初挑戦。まずはオファーが来たときの心境からお話を伺った。
「選ばれて嬉しいという気持ちよりも、私で大丈夫かなという心配が先でした。自分でも映画館でアニメ作品を観るに、“やっぱり声優さんはすごいなぁ”と思っていたんです。同じ演技でも普段私がしている演技とはだいぶ違うなと。それに、過去に何度か声優のオーディションを受けたこともあったのですが落ちてばかりで...。なので、今回選ばれたことはとても嬉しかったと同時に不安もあって。でもこれは自分にとっての新しい挑戦だと思って気持ちを切り替えました」実際、初めての声優は難しかったと黒島さんは続ける。
「表情で伝えることができないのが一番難しかったです。しかもフレアはまだ5歳で、さらにウサギの女の子。自分との共通点が見つからず最初はどうしようかと思いました。小さな女の子だから声も高い方がいいのかなと、最初は高い声でひたすらやっていたのですが、監督からはそうではなくて、ニュアンスで子供らしさが欲しいと言われて。“ニュアンス難しい”って(笑)」
でも、ドキドキしながらも楽しく収録できたのは、フレアの持つ明るさと優しさのおかげと続ける。「フレアは本当に素直で落ち込むことがあってもすぐにパッと元気になる。その明るい性格に私自身が救われる部分が多かったです。難しいと思いつつもやりながらどんどん楽しくなれたのは、まさにフレアのキャラクターがあったからこそですね。お気に入りのシーンは冒頭の鼻歌を歌うシーンかな。フレアの素朴で素直で明るい感じが出ていると思います。そのシーンから録り始めたので、フレアのキャラクターが掴めたのもよかったと思います」
黒島さんの子供時代の話を伺うと「フレアみたいに可愛くなかった!」と笑った。
「外で遊ぶのが好きなヤンチャな子でした。シルバニアファミリーはお友達が持っていて憧れたことはありましたが、私は泥だらけになって遊んでるような女の子だったので、家に帰るときは真っ黒でボロッボロ(笑)。お母さんは大変だったと思います。でも怒られてもすぐに忘れて次の日は元気に遊んでるようなところはフレアにちょっと似てるかもしれないです」
物語は、シルバニア村に年に一度やってくる星祭りの日、母親の誕生日プレゼントに悩むフレアだったが、さらに“今年の木”を選ぶ責任重大な役に指名される。果たしてフレアが見つけたお母さんも仲間も喜ばせる贈り物とは?というストーリー。そこで黒島さんがこれまで貰った贈り物の中で一番嬉しかったものを伺うと。
「この前、私の誕生日のときにお友達が私と飼い犬を撮った3ショットを額装してプレゼントしてくれたんです。その写真は何気ない瞬間に撮った1枚なんですけど、プライベート感があって気に入っていて友達に見せたものだったんです。その写真を選んでわざわざ額装してくれたことが本当に嬉しくて。これまで自分の写真を飾るなんてしたことなかったのですが、今は玄関に飾っていて一番のお気入りです。
最後に映画の見どころを伺うと。
「まずは、あのシルバニアファミ リーの仲間たちの質感がそのまま 伝わるような素晴らしい映像に注 目して欲しいです。悪い人がひと りも出てこないとても平和なスト ーリーなので、忘れていたピュア な気持ちを思い出させてくれると 思うし、すごく心が洗われるんじ ゃないかな。子供はもちろん大人 が観ても癒されて感動すると思い ます」
『劇場版 シルバニアファミリー フレアからのおくりもの』。ぜひ劇 場でシルバニアファミリーの世界 に没入して欲しい。