マーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのマンティス役などで知られるポム・クレメンティエフが、世界最大級のポップ・カルチャーイベント「東京コミックコンベンション 2023」(以下、「東京コミコン 2023」)に登場した。

マンティスのフィギュアを手渡されると、肩に乗せてニッコリしたクレメンティエフ。会場からは「可愛い〜」と歓声があがる。

まず「何回か来ようとしたのに仕事の都合でキャンセルになってしまっていたので、やっと来られて嬉しいよ」と、ついに叶った東京コミコン参戦を喜んだ彼女。

ガーディアンズの愛と絆

トークセッションでは昨年の東京コミコンでカレン・ギランが話した、スキンヘッドのネビュラ役に決まった際の衝撃が話題に上がり、「触角の生えた風変わりな宇宙人」であるマンティスを当初どう思ったのかとクレメンティエフは尋ねられた。

クレメンティエフは「元からずっと私はスーパーヒーロー映画ファンで、『X-MEN』も好きだし、私が出る前の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』1作目も大好きだった。だから(『ガーディアンズ〜』の)ジェームズ・ガン監督と一緒に仕事ができるなら何でもやるって気持ちだったな。触角が生えていようと触手が生えていようと、何でもかまわなかった。そしてちゃんと楽しいキャラクターになったでしょ」とアメコミ映画愛とガン監督への信頼を口にし、会場から大きな拍手が起きた。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの現場の仲の良さについて話が及ぶと、「みんな面白いし、互いを信頼しているし、アイデアも持ち寄れるし、そして全員が思いやりを持っているすごく良い撮影現場なんだ。『適切な人をキャスティングできる』というジェームズ・ガンの能力の証だよね。撮影中はもちろん、撮影していない時ですら楽しくて面白いチームだよ」と、コメディ要素も強くテンポの良いシリーズらしい現場について説明した。

常に挑戦者でありたいスタンス

テコンドーや乗馬、スカイダイビングやバイクなど多様なことに挑戦していることでも知られるクレメンティエフ。「新しいことを始めるモチベーション」について尋ねられた彼女は、「私はチャレンジが大好き。『私はこれができるのかな』って思うことに、リスクを冒して挑戦する。最初は怖くても徐々にできるようになっていくのが楽しいんだよね」と

そんな彼女、今後はスカイダイビングから派生して“スカイサーフィン”に挑戦し、風に乗りたいそうだ。

日本に住んでいた過去について

来日した今回は「美味しいものをたくさん食べたい」と話すクレメンティエフだが、実は幼少期に日本・京都に住んでいたことがある。

日本には3歳から5歳まで住んでいた彼女、当時は日本語も流ちょうに話せていたそうだが、その思い出はほとんど忘れてしまったとのことで、「催眠術にでもかけてくれたら思い出すかもね」と笑う。

そんなクレメンティエフが「これだけは覚えている」というエピソードは2つ。

「変なことほど覚えてるものだけど、雪を食べていた記憶はあるんだよね(笑)」「あともう一つ思い出したのは、ハローキティが大好きだったこと。今も好きだけどね。キティちゃんのリュックが宝物だったよ」と、彼女は日本にいた幼少期の数少ない思い出をシェアしてくれた。

「また日本に戻ってきたい」

ちなみに『ミッション:インポッシブル:デッドレコニング PART1』で彼女が演じた殺し屋パリスの今後については「まだ何も明かせない」としながらも、「とにかく(PART2を)観てほしい」と期待を持たせるクレメンティエフ。

最後に彼女は「愛してるよ東京、愛してるよ日本!呼んでくれてありがとう。もっとたくさんの時間を日本で過ごしたいな。都市ごとの違いを発見したり、地方にも出かけてみたい。日本の文化も食も映画も大好きだよ。いつか戻ってきたいな」と日本への愛を叫んでくれた。

「東京コミコン 2023」は、12月10日(日)まで開催される。