ファンの大量の質問に対応したトンクス役ナタリア・テナファンの大量の質問に対応したトンクス役ナタリア・テナ

ハリー・ポッター』シリーズのニンファドーラ・トンクス役で知られるナタリア・テナが、世界最大級のポップ・カルチャーイベント「東京コミックコンベンション 2023」(以下、「東京コミコン 2023」)に登場した。

「Hi!こんにちは」と日本語であいさつしながら入場したナタリアは、「みんなのステキなお顔が見えて嬉しいな。私の話を聞きにきてくれてありがとう」と感謝を述べ、ファンから応募された質問に答えていった。

「トンクスが死んだことが許せない」というファンからトンクス役のオファーを受けた時の気持ちと、当時トンクスの死を知っていたかと尋ねられた彼女は、「アイルランドで劇をしながら、なにか呼ばれるような気がしていた」「でも実際オファーが来たときはびっくりしたし、嬉しすぎて『キャーーー』って感じだった」と当時の喜びを振り返り、「でもトンクスが死ぬことは知らなかった」と答えた。

『ハリー・ポッター』について「関わるまで原作は読んでいなかったし映画も観ていなかった。『ヴォルデモート(※)』はどこかの国だと思っていた」というナタリアだが、自分がキャスティングされてから読んだら「没頭してしまう」ほどハリー・ポッターが好きになったという。

ナタリアがホグワーツに通うならどこの寮?守護霊(パトローナム)は?

東京コミコンPR大使の伊織もえから「ホグワーツで組み分け帽子を被ったらどこの寮になると思うか」と聞かれたナタリアは、「オンラインで診断を受けたら、私も(演じたトンクスと同じで)ハッフルパフだったのよ」と答え、会場からも拍手が。

質問への回答だけでなく「守護霊はラクーン(アライグマ)だと思う」とも答え、自身のハリー・ポッター愛を見せるナタリアだった。

ハリー・ポッターはなぜ世界中で愛される?

シリーズが世界中で愛される理由について尋ねられたナタリアは、「物語もすばらしいけど、実はこの映画は虐待された子どもの話だよね。階段下に閉じ込められ、ひどい扱いで育ったハリーが家族・友達をどう選んでいくかを描く物語でもある。そして、私たちはみんな、魔法をリアルだと感じたいんだと思う」と、過酷な育ち方をした主人公に共感しながら、魔法を現実のように感じられる今作の魅力を分析した。

今後出てみたいシリーズは?

トンクスだけでなく『ジョン・ウィック:パラベラム』(カティア役)、「マンダロリアン」(シアン役)、「ゲーム・オブ・スローンズ」(オシャ役)など、大型フランチャイズに多く出演しているナタリア。それらのキャラクターで誰が一番自身に近いかと尋ねられ、「(ゲーム・オブ・スローンズの)オシャだと思う」と回答したナタリア。

今後MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)、DCコミック映画、『007』などほかのフランチャイズで参加したいものがあるかと質問されると、彼女は「今あげられた全部に出たいよ、あと『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』に出てみたい」と、今後の活躍にも意欲を見せた。

「アクティブでタフなキャラクターを演じることが多いが、素はどのような性格なのか」と質問を受けた彼女は、「元からある程度タフだとは思うけど、演じるキャラクターに自分の素を部分を足すこともあれば、キャラクターを演じる中でそのキャラクターが自分の性格に影響を与えてくることも多いな」と、演技と自身の性格に相互作用があることを明らかにした。

ストレートな褒め言葉に思わず笑顔!?

ファンからの「なんでそんなに素敵なんでしょうか。普段その素敵さのキープのために心がけていることはありますか」という質問が読み上げられると、ストレートな褒め言葉に思わず「アッハッ」と笑ってしまったナタリア。

 

「なんて答えたらいいかわからないけど、スウィートで嬉しいコメントをありがとう、とても光栄よ」と照れ笑いしたナタリア。

最後にコスプレをした大量の『ハリー・ポッター』ファンに囲まれたナタリアは、共に登壇したミナリマ(※)と共に「アメイジング!」「ファンタスティック!」とコスプレイヤーたちのクオリティに感動していた。

ミナリマ:ロンドンに劇場デザインを学んだミラフォラ・ミナと、リオデジャネイロでビジュアルコミュニケーションを学んだエドゥアルド・リマによる2人組ユニットで、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』以降共に活動している。「ハウス・オブ・ミナリマ」という公式ショップが、日本でも大阪と、スタジオツアー東京内の2ヶ所に存在する。

「東京コミコン 2023」は、12月10日(日)まで開催される。