こんにちは、ライターの渡辺彩季です。 この連載では「多様な女性の働き方」をテーマに私とゲストで対談をさせていただきます。 今回のゲストは、恵比寿にあるヘアサロン、AGEE GARDENの佐藤糸桜さん。子どもの頃から“ヘアサロン”という場所が大好きで、大学在籍中にダブルスクールで美容師の道を志した努力家です!

目次
● 今回のゲスト♡ 佐藤糸桜さん
● インタビューする人♡ 渡辺彩季
● ウーマンダイアローグ#45 【AGEE GARDEN/佐藤糸桜さん】
● 子どもの頃からヘアサロンが大好きでした
● コロナ禍でも、感染対策をしっかりしながら営業を続けています
● 達成感を得るのは、お客様の魅力を引き出せた時
● コミュニケーションを円滑にすることで、仕事の質が高まります
● 仕事も子育ても両方楽しみたい
● インタビューを終えて…

今回のゲスト♡ 佐藤糸桜さん

佐藤糸桜(さとういとこ)
山形県米沢市出身。
大学在学中にダブルスクールで美容専門学校、恵比寿ビューティーカレッジに入学。
2008年3月 恵比寿ビューティーカレッジ卒業。
2008年4月 有限会社エーライン AGEE GARDENに入社。
2011年 スタイリストデビュー
2020年現在 副店長兼、トップスタイリストとしてAGEE GARDENに勤務中。
MILBONのAujuaソムリエを取得。
サロン業務のほかに、海外講習や撮影にも参加している。

インタビューする人♡ 渡辺彩季

渡辺彩季(わたなべさき)
京都府出身、東京在住のフリーライター。
女性をターゲットにしたメディアを中心に美容、ファッション、ライフスタイルなどの幅広い記事を執筆中。
美容が大好きで、コスメコンシェルジュ、全米ヨガアライアンス、アロマテラピー検定1級、温泉ソムリエなどの資格を取得。

ウーマンダイアローグ#45 【AGEE GARDEN/佐藤糸桜さん】

渡辺: 佐藤さんの現在の仕事の内容について教えてください。

佐藤: 現在は、恵比寿にあるヘアサロン、AGEE GARDEN(アージェガーデン)の副店長をしています。サロンでの接客のほかに後輩の育成やヘアスタイルの撮影も担当しています。

渡辺: AGEE GARDENのInstagramの公式アカウントを拝見させていただいたのですが、まるでファッショングラビアのような素敵な写真を投稿されていらっしゃいますよね。海外のモデルを起用した写真もたくさんありますが、実際に撮影はどちらでされていらっしゃいますか?

佐藤: 国内でも海外でも撮影をしています。基本的にはサロン勤務ですが、撮影のために出張に行くこともあります。海外で言うとこれまでにロサンゼルス、ベトナム、韓国を訪れました。

渡辺: アメリカ、アジア、ヨーロッパ……仕事でいろんな場所へ行かれたのですね。刺激があって楽しそうです! 海外出張にはどれくらいのペースで行かれるのでしょうか?

佐藤: 基本的に年に2回海外出張があります。撮影とはまた別になるのですが、現地で美容師向けの講習も行います。なので、1回が撮影、1回が講習ですね。

渡辺: 美容師は人気の職業ですが、海外出張のある会社は限られるので、仕事でいろんな国に行って経験を積みたい方にとっては魅力だと思います! 個人的に実費で留学される方も多いので、会社から行けるというのは嬉しいですね。

子どもの頃からヘアサロンが大好きでした

渡辺: 佐藤さんが美容師を志したきっかけについて、伺ってもよろしいでしょうか。

佐藤: 元々、私は大学に通っていたのですが、将来について考えた時に自分の好きなことに向き合ってみたんです。その時に小さい頃からヘアサロンが大好きだったことを思い出して、美容師の道に進んでみたいと考えるようになりました。小さな頃に知り合いが経営しているヘアサロンに通っていたのですが、そこで幼い私にヘアアレンジを教えてくださった美容師がいて、子どもでもできる簡単な三つ編みアレンジなどを教えていただきました。

渡辺: 私も子どもの頃、ピアノの発表会の時に美容師さんにヘアアレンジをしていただいて、嬉しかったことを覚えています。普段はヘアサロンでセットをすることがないので、特別感がありました!

佐藤: 自分自身がテンションが上がるというのもありましたが、私は自分が他の人の髪をきれいにして喜んでもらうことが大好きで。子どもの頃は、よく妹の髪をアレンジしていました。笑顔になってくれる妹を見て、私も嬉しい気持ちになっていました。通っていたヘアサロンでウイッグを使って練習させてもらって、子どもの私にとって新鮮な経験をたくさんさせていただきました。

渡辺: そこからずっと周りの方の髪をアレンジしていらっしゃったのですか?

佐藤: いや、それがそうでもなくて(笑) いつの間にか、その楽しい気持ちを忘れてしまっていたんですよ。大学生の頃に美容師になりたいという気持ちが湧いて、意思決定をしたのが20歳の時。なので、10代から専門的な美容の勉強をしていた人と比べると少し遅めのスタートでした。そこから大学と並行して専門学校に通って、美容師になることができました。

コロナ禍でも、感染対策をしっかりしながら営業を続けています

渡辺: 2020年に入ってからコロナウイルスが世界を騒がせていますが、4月には緊急事態宣言が発令されましたし、サービス業は気を遣うところも多いですよね。実際に営業を続けるうえで、どのような感染予防対策をされていらっしゃいますか?

佐藤: そうですね。変わった点がたくさんあります。まずは、スタッフとお客様全員の検温(37.5度以上は入店できない)を毎日行っています。また、消毒の徹底、マスクやフェイスシールドの着用、換気、ソーシャルディスタンスを早い段階から取り入れました。細かいところだと、トイレットペーパーの三角折りも今は衛生面を考慮して、あえてしないようにしています。

渡辺: まだまだ不安な日々が続きますが、できる限りの対策をしっかりしてくださっているお店なら、安心して利用することができますものね。もちろんウイルスに感染したくありませんが、経済が回らないのもまた別のリスクに繋がってしまうので複雑です。今後もしばらくは、自粛ムードが続きそうですね。

佐藤: 緊急事態宣言が解除されたあとは外出の制限が緩和されてきましたが、気を緩めてしまった時が一番危ないので、引き続き感染予防対策を徹底して行います。現在もこのような取り組みを継続していて、一度に入店できる人数も制限していますし、営業時間も短縮しています。

渡辺: 感染者が一人でも出てしまったら、しばらく営業停止せざるを得ないですものね。人数制限や時間短縮をすることによって、客数が減ってしまうと思うのですが、売上を下げないために工夫していることはありますか?

佐藤: 以前は定休日を設けていたのですが、現在は基本的に毎日店を開けています。毎月の営業日を増やすことによって売上も増えるので、バランスを見てシフトを組んでいます。

渡辺: 来店人数の制限をしても営業日を増やすことによって、カバーできますものね。通っているお客様にとっても、予約困難な状況が緩和されるので、有り難いと思います。

佐藤: 会社としてはInstagramとFacebookで情報発信をしています。営業時間の変更など、いろんなアナウンスをしているので、お客様はその情報をチェックしてくださっています。実際に来店してくださったお客様が口コミで「しっかり対策されていた」とシェアしてくださっていて、本当に助かっています。

渡辺: 今はお店にわざわざ電話をして問い合わせをしなくても、SNSで情報を把握することができるから便利ですよね。今年は特にネットが重宝されていますし、コロナをきっかけに売り上げが伸びている会社もありますし、上手く使ったもの勝ちだと思います。

佐藤: そうですね。AGEE GARDENで使っているMILBON(ミルボン)のサロン専売のヘアケアアイテムもネット通販ができるようになりました。これまでは取扱のあるサロンにいらっしゃったお客様しか購入できなかったので、サロンに行くことを躊躇されていらっしゃる方にとってはすごく便利だと思います。AGEE GARDENとしても、引き続きスタッフでアイデアを出し合って、いいなと思うことを取り入れていきたいです。