Trimが開発・販売を手がける設置型ベビーケアルーム「mamaro」は、日本全国の商業施設や新幹線や私鉄駅、病院や神社などに続々と設置が進み、今年11月に導入実績600台を達成した。

鉄道駅や空港への設置拡大中


「mamaro」は1畳程度のサイズで工事不要で設置ができるベビーケアルーム。キャスター付きの設計で簡単に可動することが可能となっている。

授乳や搾乳、おむつ交換等が行えるスペースがない施設をはじめ、授乳室が既にあるものの子ども連れの利便性を高める目的での導入も増加している。

こうした関心の高まりにより、2021年10月末に達成した累計設置台数300台達成から、わずか2年弱で600台を突破し、創業以来最多となる年間設置台数を見込んでいる。


性別問わずに使用できる個室型、アプリで利用状況が分かる「mamaro」は、商業施設や自治体の庁舎をはじめ、水族館、動物園、野球スタジアムを中心としたエンターテイメント施設、空港や新幹線や関東の私鉄を中心とした鉄道駅、医療施設、神社等にも設置が拡大している。

誰でもベビーケアができる設備を整備する


男性の育児参画への関心が高まっている社会情勢もある一方で、授乳室はセキュリティの観点から女性専用のスペースとして設けられている施設が多く、男性がミルクを与えるスペースや、おむつ交換等を行うスペースが少ないため、外出先で誰でもベビーケアができる設備の整備が不可欠となっている。同社は引き続き社会インフラとして「mamaro」の設置を進めていく。


清瀬市長の澁谷桂司(しぶや けいし)氏は、“(前略)清瀬市では、授乳室を設置していましたが、市民の方から利用する時間に制限があることや、利用しづらい、完全個室でないことなどの声をいただいておりました。これらの課題を解決するために多機能であり、ご利用される方のご要望や利用者のニーズに合わせて設置後も移動することが可能な「mamaro」を4台導入しました。”とコメント。

またTrim代表取締役の長谷川裕介氏は、“(前略)「mamaro」を発売した当初の反応はとても寒々しいものでした。ベビーケアルームの課題を切に訴えてみても「そんなものより喫煙所を作ってよ」と言わることもありました。しかし、今では多くの商業施設や自治体施設、鉄道や道の駅にも「mamaro」は設置されています。これは一重に子育て環境をより良くしたいと願う企業や自治体の皆様のおかげです。そんな皆様の温かい想いが「mamaro」をここまで育てていただけたと感謝しています。子どもたちと家族の笑顔があふれる世界を願って弊社はこれまで以上に邁進していく所存です。”とコメントしている。