あの人気作に続編の可能性はあるのか…?
今年30周年を迎えた人気映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993)』の続編が制作される可能性について、製作総指揮のティム・バートンが発言した。
ティム・バートンはヘンリー・セリック監督、脚本家のキャロライン・トンプソンと共に、エンパイア誌による『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』30周年のインタビューを受け、今作に関する新たな映画を作ることは望まないと強調した。
「この映画は僕にとってすごく大切なんだ」「僕自身は続編作品やリブート作品に手を染めたことがある(※1)けど、今作にそれは起きてほしくない。人々が(『ナイトメアー~』の)新作を願ってくれるのはうれしいけど、僕はそう願っていないんだ」と、思い入れの深い作品だからこそ、余計な新作は必要ないという姿勢を強調するバートン監督。
※1:『PLANET OF THE APES 猿の惑星(2001)』『アリス・イン・ワンダーランド(2010)』『ダンボ(2019)』など、バートンは多くのリメイク映画を監督した経験がある。
続けて彼は「小さな土地を持っている老人が、その土地を大きな発電所の一角として使いたいと言われて『俺の土地から出ていけ』って叫ぶような感覚なんだ。『つべこべ言うな!この土地は取らせない!何を建てるかなんて関係なく、俺の土地に入ってくるなら…ショットガンが出てくるぞ』ってね」。
本作の主人公ジャック・スケリントン(※2)についてバートンは「暗いと思われがちだが、実は明るいキャラクター」と語る。
※2:ハロウィンタウンで「パンプキン・キング」として尊敬されるガイコツ男だが、ハロウィンに飽きていた彼は今作でクリスマスに魅了されてしまう。
「(過去に手がけた)シザーハンズも、バットマンもそういう一面を持っているよね。僕はそんなキャラクターたちを愛している。自分を暗いとは思っていないのに、人には暗い性格だと受け取られてしまうことが多い僕の感覚を代弁してくれているんだ。すごく僕にとってパーソナルなキャラクターなんだよ」と、ジャックを個人的に特別なキャラクターのひとりであることを説明したバートン。
彼は「時に、一度の大冒険は、その一度が完ぺきな大冒険であれば、それで十分ということがある」と、今作がいかに名作であっても、名作であるからこそ続編など必要ないことを強調した。