「総」と「房」

「総総」は同じ意味、読み方で「房房」と書くこともあります。

確かに「房」には「総」と同じ「ふさ」という意味があり、こちらの方が読みやすいですね。しかし「ふさ」という意味以外は共通するところが何もないのが面白いところです。

この漢字を見ると思い出すのは、千葉県がある「房総半島」です。半島の名前は、過去の国名(安房国、上総国、下総国)に由来しているとのことですが、房総半島の形を思い出すと、少し垂れ下がっているようにも見えます。ただの偶然だとは思いますが、「ふさふさ」という読み方を思い出せなかった時、房総半島を思い浮かべてみると読み方を思い出す助けになるかもしれませんね。

難読漢字、3問目は「略略」!

「略略」の読み方をご存じですか?

「略」は「省略」「戦略」などで見かける漢字ですが、そのまま「りゃくりゃく」と読むと間違いです。

それでは、いったい何と読むのでしょうか?

「略略」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「ほ○○○」の4文字
  2. 訓読みです
  3. 「巡礼」「行脚」と同じような意味です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「略略」の読み方、正解は・・・


正解は

「ほぼほぼ」

です!

「略」という漢字には「たくらむ(策略など)」「うばいとる(略奪など)」「はぶく(省略など)」という意味の他に「だいたい、おおよそ」という意味があり、「略略」は「ほぼ」を重ねて強調した使い方になります。

「略略」は新しい言葉

「略略」という言葉は昔からあったわけではなく、「新しい使い方」として世間に認識されつつある、という状態です。「ほぼ」は以前から使われていましたが「ほぼほぼ」という使い方は一般的ではなかったということですね。

1940年代には使われた形跡はあったようですが、一般に使われるようになったのは2010年代と言われています。2016年に『三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2016」』の大賞を受賞しており、よく使われるようになった言葉と認識されるようになりました。ただ、年配の方には馴染みのない言葉であるため、使い方には気を付けた方がいいかもしれません。

言葉は生き物で、時間をかけて変わっていくものだということを思い出しつつ「略略」の読み方を覚えておいてくださいね。

 

さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は同じ漢字を重ねて使う言葉を選んでみました。

全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。

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