メリッサ・バレラ
『イン・ザ・ハイツ』などで知られるメキシコ出身の女優メリッサ・バレラは、ハマスとの戦争が続く中、イスラエルに関するソーシャルメディアへの投稿を理由に、公開予定の映画『スクリーム7(原題)』から降板させられた。Daily Mail などが報じている。
ハマスの過激派が10月7日にスーパーノバ・ミュージック・フェスティバルを襲撃するなど、現在も軍事衝突が続いている。そんな中、メリッサは複数の投稿をしたことにより、同映画から「静かに外された」と、情報筋が火曜日にVariety誌に語った。
今年の『スクリーム6』と昨年の『スクリーム』でサム・カーペンター役を演じたバレラは、イスラエルを「植民地化された」土地とレッテルを貼り、ユダヤ人がメディアを支配しているという反ユダヤ主義的な表現を含む内容を投稿していた。
バレラは、「西側のメディアは(イスラエルの)側面しか映さない。なぜそんなことをするのか、それはあなた自身に推理してもらおう」とコメント。アメリカの映画製作会社スパイグラスの広報担当者は火曜日、バラエティ誌に声明を発表し、彼女の発言によりバレラが映画から外された理由を説明した。「スパイグラスのスタンスは明確です。私たちは、虐殺、民族浄化、ホロコーストの歪曲、ヘイトスピーチへの一線を明白に越えるような虚偽の言及を含め、反ユダヤ主義や、いかなる形の憎悪の扇動に対しても寛容ではありません」と述べた。
The Hollywood Reporterによると、バレラは別のインスタグラム・ストーリーの投稿で、「ガザは現在、強制収容所のように扱われている」「行き場もなく、電気も水もない……人々は私たちの歴史から何も学んでいない。そして、私たちの歴史と同じように、人々はまだそれが起こるのを黙って見ている。これはジェノサイドであり、民族浄化である」と投稿した。
さらにガザでのアメリカ・イスラエル軍の映像、フィラデルフィアでの停戦を支持するデモ、即時停戦を呼びかけるミシガン州のラシダ・トレイブ議員の映像など、戦争関連のクリップを多数投稿した。
バレラはヒットしたホラー映画の両方で重要な役割を果たし、2022年の『スクリーム』は全世界で1億3770万ドルの興行収入を上げ、今年3月に公開された『スクリームV』は全世界で1億6890ドルの興行収入を上げた。
9月16日に彼女がアップした投稿のコメント欄には、『スクリーム』出演中止のニュースが流れる中、多くのバレラのファンが彼女を応援するコメントを寄せている。「勇気を持って気にかけてくれてありがとう!私や他の人たちも、あなたを応援し続けるでしょう」「あなたがスクリーム7から降板させられたというのは嘘だと言ってください。停戦を呼びかけたのに、どうして解雇されるの?」などのコメントが見受けられた。
クリストファー・ランドンが監督を務める予定の本作、まだ製作は開始されていないとTHRは報じている。