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今回のお題は「寒蝉」「烏有」「芥子菜」です。

どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…

あなたには全て読むことができますか?

1問目はこの漢字から!「寒蝉」

「寒蝉」の読み方をご存じでしょうか?

「かんぜみ」や「かんせん」とも読めますが、もっと耳慣れた読み方が存在します。

誰もがきっと耳にしたことがある、あの名前ですよ。

さて、あなたには正解がわかりますか?

「寒蝉」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇〇」の7文字
  2. 蝉の一種です
  3. 夏の終わりから秋口にかけて鳴きます

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「寒蝉」の読み方!正解は!?

正解は「ツクツクボウシ」です!

「かんぜみ」や「かんせん」とも読めると冒頭でお話ししましたが、これらは「秋に鳴くセミ」という意味になります。

「ツクツクボウシ」も秋に鳴くセミなので「寒蝉」と書くようになったのですね。

ちなみに「寒蝉」と書いて、同じく秋のセミの一種である「ヒグラシ」と読むこともできますが、「ヒグラシ」は「蜩」と書くのが一般的です。

また、「ツクツクボウシ」は「ツクツクホウシ」「オーシンツク」などと呼ばれることもあります。

2問目はこの漢字!「烏有」

「烏有」の読み方をご存じですか?

「烏」は鳥のカラスのことをこう書きますが、カラスのことを言っているわけではありません。

いったい何と読むのでしょうか?

「烏有」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「う○○」の3文字
  2. どちらも音読みです
  3. 「烏」の訓読みには「いずくんぞ」があります

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「烏有」の読み方、正解は・・・


正解は

「うゆう」

です!

「烏」は「いずくんぞ」という読み方があるとヒントで説明しましたが、この「いずくんぞ」は「どうして~することがあろうか(いや、ない)」という反語的表現に使う言葉です。

つまり「烏有」は「どうしてあるだろうか」つまり何もない、またはあったものがなくなってしまったという意味になります。特に火災ですべてを失った時に「烏有に帰す」という言い方をすることが多いです。

これを使った「烏有先生(うゆうせんせい)」という言葉があります。こちらは紀元前2世紀頃、中国の司馬相如(しばしょうじょ)という文章家が「子虚の賦(しきょのふ)」という作品の中で架空の登場人物として出したもので「烏有」が何もないという意味だとわかっていれば実在人物ではないと簡単にわかるようになっています。

この「烏有先生」という言い回しは現代でも芸術作品のタイトルや作品名に使われていることがあります。もし見かけたら「烏有」の読み方を思い出してくださいね!