お取り寄せの魅力と言えば、ただおいしいものを味わうだけではありません。かわいいパッケージに顔がほころんだり、作り手の思いに触れて元気をもらったり、遠く離れた土地に思いを馳せたり…。箱を開けた瞬間から、素敵な時間が始まります。
今回ご紹介するのは、⼭形県で持続可能なリンゴ栽培に取り組む『リンゴリらっぱ』が販売している、リンゴジュースとシードル。農薬を極力使用せずに栽培されたリンゴで作られ、豊かな味わいを楽しめます。『リンゴリらっぱ』の代表・佐藤春樹さんにリンゴ栽培への思いを伺うとともに、商品の魅力に迫りました。
持続可能な農業への思いを『リンゴリらっぱ』に込めて
『リンゴリらっぱ』は、山形県の最上地方でリンゴや洋梨、栗などの青果を栽培し、ジュースやシードルといった加工品の製造販売を行っています。
その名前を聞いたら、大人も子どもも思わずしりとりを始めてしまうのではないでしょうか。「リンゴ、ゴリラ、ラッパ…」と続いていくしりとりは、『リンゴリらっぱ』が取り組む持続可能な農業を表す永続性の意味とともに、生産者の思いや楽しい気持ちが商品を手に取った人へ連鎖していくようにとの思いが込められています。
写真左が、『リンゴリらっぱ』の代表・佐藤春樹さん
キャッチーなブランドイメージの『リンゴリらっぱ』ですが、実は90年以上の歴史ある果樹農家です。1927年に『荒井りんごや』として創業し、2017年に佐藤春樹さんが先代の祖父から果樹園を受け継ぎました。
「周囲に反対されましたが、どうしてもという思いで果樹園を継ぎました。けれど、いざリンゴ栽培をやってみると、農薬の使用量の多さに驚愕。そこから、農薬をたくさん必要とする見た目のいいリンゴ作りで経営するのではなく、農薬を極力使用しない加工に特化したリンゴ農家を目指し、子どもたちが安心して飲めるジュースを届けようと決意したんです」。
そう佐藤さんは話します。そして『リンゴリらっぱ』という名前に改め、新たなスタートを切りました。
photo by 志鎌康平さん
農薬に頼らない栽培方法で作るリンゴは、全部で20品種以上。先代から受け継いだ「ふじ」、「紅玉(こうぎょく)」、「国光(こっこう)」、さらに「4-23(よんのにじゅうさん)」という希少な品種をはじめ、佐藤さんの代になってから植え替えた個性が際立つ海外のサイダー用品種も栽培しています。
どれも酸味や甘味、歯ざわりが個性的で、加工への適正もそれぞれ異なるとか。こうしたリンゴの個性をそのまま楽しめるように、単品種のジュースや複数品種のブレンドジュース、シードル、ジャムなどの加工品が作られています。
リンゴと言えば秋冬に楽しむ生食リンゴのイメージがありますが、そのまま食べるだけでなく、リンゴには無限の可能性が広がっているのです!
お取り寄せジュースで新しいリンゴの魅力に出会う
「まだ私たちが知らないリンゴの可能性って一体どんなものだろう?」と考えると、ワクワクしますよね。そこで、リンゴジュースとシードルを取り寄せてみました。
リンゴジュース4本と、洋梨ジュースもしくは青リンゴジュース1本が選べる「180ml×5本セット」
リンゴジュースは1本から購入することもできますが、セットなら特製のギフト箱に詰め合わせてくれるので、自分用にはもちろん贈り物にもおすすめ。写真の「180ml×5本セット」は、季節によって異なるリンゴジュース4本と、洋梨ジュースもしくは青リンゴジュースから選べる1本が入っています。
今回取り寄せたセット内容は、「ふじリンゴジュース」3本と「さんさブレンド」1本、「青リンゴブレンド」1本。箱を開けた瞬間に、ふわりと芳醇な香りが鼻孔をくすぐります。
山形県の中でも特に寒暖差が激しい最上地方で育った『リンゴリらっぱ』のリンゴたちは、甘さだけでなく苦みや酸味もある力強い味わいが特徴。毎年同じ品種のリンゴを搾っても、その年によって味わいが異なるので、ワインのようなおもしろさがあると言います。
そんな個性豊かなリンゴを無添加で搾ったジュースは、リンゴ本来の味わいを楽しめ、甘いだけではない複雑な風味が広がります。瓶の底をよく見ると沈殿物がありますが、これはリンゴ由来のパルプと呼ばれるもの。リンゴを丸ごと搾ってろ過していないので、自然のままのリンゴジュースに仕上がっています。
リンゴジュースやシードル同様、オンラインショップで購入できる「オリジナルグラス」
リンゴジュースを飲むときは、『リンゴリらっぱ』オリジナルデザインのグラスに注いだら、気分も上がります。イタリアの老舗ガラスメーカー「ボルミオリ・ロッコ」のボデガグラスで、耐熱性に優れた使い勝手のいい商品です。
「ふじリンゴジュース」は、酸味と甘味のバランスが取れた味わい。「さんさブレンド」は、9月に収穫されるリンゴをブレンドして作られ、ほど良い酸味と甘さ控えめですっきりとした飲みやすさ。「青リンゴブレンド」は11月に収穫するリンゴをブレンドしたもので、青リンゴならではの爽やかな香りや微妙な苦みがあり、大人な味わいです。
大人なリンゴの楽しみ方。自然派シードルで乾杯!
タケダワイナリー委託醸造の「シードル2017」(左)と、グレープリパブリック委託醸造の「シードル2018」(右)
リンゴジュースもいいですが、リンゴのお酒、シードルで家族や友だち、大切な人と乾杯するのはいかがですか? 『リンゴリらっぱ』では自家農園産リンゴを使い、ワイナリーに委託してシードルを作っています。
「シードル2017」は、きめ細かい泡とすっきりした飲み口でドライな味わい。食事にも合わせやすく、爽やかな香りが鼻に抜けてゴクゴク飲めてしまいます。2017年産は化学合成農薬6割減で栽培したリンゴで、2018年産からは化学合成農薬を使わず、有機栽培レベルのリンゴで作られています。
2018年産は自然派ワインの醸造法に倣って作られたナチュールシードルです。ひと口飲めば、リンゴ本来の力強い味わいが広がります。
センスあふれるパッケージでリンゴをもっと満喫!
『リンゴリらっぱ』の商品は、センスあふれるイラストも楽しみのひとつ。100%リンゴジュースなのに、手掛けているのはイラストレーター・100%ORANGE。なんともシャレがきいていますが、佐藤さんが100%ORANGEのイラストのかわいさに魅了されて依頼したと言います。
リンゴジュースとシードル以外にも、今年の秋にはリンゴとホップを使ったクラフトサイダー、冬には1年熟成させたアップルサイダービネガーが発売されるそう!リンゴの可能性を探り、新たなリンゴの楽しみ方を提案してくれる商品の数々に、ワクワクが止まりません。リンゴ本来のおいしさが凝縮された『リンゴリらっぱ』の商品で、乾杯してみませんか。
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