ちょうどこの時期、フォロワー数が激減したという声が続出したことなどで、大量のアカウントが停止される「凍結祭り」が起きている可能性が浮上。「コミケの情報やサークルカットを掲載してすぐ凍結された方を複数目撃しています」といった指摘も寄せられ、その原因をめぐって情報が錯綜することになった。

 凍結の原因として、ネット上で話題となった説としては「コミケ運営からのメールをそのままコピペしてるので『定型文によるスパム』と判断された」というものがある。イーロン・マスクが買収してからXはスパムアカウントの取り締まりを強化しているが、その流れの中で当落報告の定型文が「AIの誤判定」を受けたのではないかと指摘されているようだ。

 さらに、同人用語としておなじみの「売り子」という言葉が凍結のトリガーになっていると推察する意見もある。売り子とは、同人イベントのサークルブースでお客さんとお金や商品のやり取りをする役目のことで、作者本人がやる場合もあれば、サポートで友人・知人などが担当するケースもある。「ビールの売り子」など他の分野でも一般的に使われる言葉だが、これがいつの間にか性的なジャンルで使われるようになり、その影響で「売り子という言葉を書き込むと凍結のリスクが高まる」との説が飛び交っているのだ。

 実際、Xで売り子という言葉を検索しようとすると、サジェストで「#売り子jk」「#売り子JD」「#売り子女子」といったハッシュタグが出てくる。これらのタグを使っているのは、使用済みの下着や靴下、制服、生理用品、唾液、性的な写真・動画などを販売している女性たちが中心で、「売り子」はかつてのブルセラを意味する隠語になっている。この状況によって「売り子」がいかがわしい言葉であるとAIに判定され、凍結の原因になるのではと疑われているようだ。