当て字としての「叩扉」

「叩扉」は漢字を見ただけでイメージしやすい言葉ですが、そのせいか文学作品では「ノック」とふりがなが当てられることがあります。

これは明治時代によく使われた西洋文化の意味を漢字化した「当て字」の用法で、例えば「背景」という言葉を「バック」と読むのと同じような使われ方です。「背景」には「はいけい」という読み方があるのに「バック」とふりがなを振ることがあったのです。

実際のところ生活の中では「ノック」の方が「こうひ」より使われることが多いので、読みやすいことは間違いありません。

それでも正しい漢字の読み方として「叩扉」の読み方は是非覚えておいてくださいね。

難読漢字、3問目は「牒状」!

「牒状」の読み方をご存じですか?

「状」は「賞状」などよく使う漢字ですが「牒」はあまりなじみがありませんね。

いったい何と読むのでしょうか?

「牒状」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○○じょう」の6文字
  2. 音読みです
  3. 「牒」は公文書をという意味があります

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「牒状」の読み方、正解は・・・


正解は

「ちょうじょう」

です!

「牒」は「文書(を記した木のふだ)」や「公文書」という意味があります。

「状」は「かたち」「ありさま」という意味もありますが、ここでは「かきつけ、手紙」という意味になります。

「牒状」は順番に回して要件を伝える文書(回状)や国から国へ送る書状(国書)という意味があります。また、出頭することを命じる時にも用いられたため、「訴状」という意味として使われることもあります。

「平家物語」における「牒状」

鎌倉時代の軍記物語である「平家物語」では、この「牒状」が寺と寺とでやり取りした書状として多く出てきます。「山門牒状」「南都牒状」(巻第四)、「木曾山門牒状」(巻第七)と、副題としても多く使われています。お寺の間での協働や対立する様子が牒状のやり取りでもうかがうことができます。有名な「諸行無常」という言葉を思い出してしまいますね。

現代ではあまり使う場面の多い言葉ではありませんが、「牒状」の読み方を是非覚えておいてくださいね。

 

さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は昔使われていた言葉から、現代でも商品名として使われている言葉まで幅広く出題しました。

全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。

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