バングラデシュと聞くと、何を思い浮かべるでしょう。国名を耳にしても、実際身の周りでバングラデシュへ渡航した人はあまり居ないのが現実ですよね。知られざるバングラデシュとバングラデシュ人の実態とは?!バングラデシュ人の性格や習慣についてまとめてみました。

バングラデシュとは

バングラデシュの正式名称はバングラデシュ人民共和国(People's Republic of Bangladesh)と言い、首都はダッカです。 国の面積は日本の約4割ほどしかないのですが、人口は1億6千万人。 国民の約9割がイスラム教徒で、戒律に基づく生活を送っています。 公用語はベンガル語で、国民の大多数はベンガル人です。

また、まだ発展途上にあるバングラデシュ人の識字率は7割で、その数字からも貧しい家庭の子どもがどういう状況にあるか、容易に想像ができるのではないでしょうか。

農業と縫製を主な産業とし、日本からも青年海外協力隊のメンバーが活動に尽力しています。

NOと言えないバングラデシュ人

バングラデシュ人は根が真面目なためなのか「NO」「できない」が言えない性格であるという特徴があります。心理とすれば「やり遂げたい」のでしょうが、できないものはできないと言わなければならない場面もありますよね。 何でもかんでもできるできると言ってできなかった時、待っているのは信用を失うという現実です。やる気と能力は別ですからね。

このバングラデシュ人の性格に困惑するのが事業主です。日本からも多くの企業が進出していますが、納期を快諾されても遅れが出てしまうなんてことはザラのようで、出来ないと言えない性格は国民性かもしれませんが、他国の人間にとってはとても厄介な性格であり国民性でもあるようです。

バングラデシュ人の優しさ

バングラデシュ人は、人との付き合いをとても大事にします。家族や友人との時間を大切にし、集まってお茶を飲みながらお喋りするのが大好きです。 フレンドリーなので、一度一緒にお茶を飲んだら友達確定という国民性です。バングラデシュ人の彼氏・彼女が欲しければ、まずお茶に誘えば第一段階の友達枠には入れますね。

そして、バングラデシュ人はとても楽観的という特徴も持ち合わせています。 先程「NO」が言えないことをお話しした通り、できなくても「まあ、出来なかったんだし」程度に報告する楽観さです。 日本人は、頼まれて引き受けた以上は、徹夜しようが何しようがとにかく約束の日までに完璧に完成させようと努力を惜しみませんよね。約束事は自分を犠牲にしてでも守ろうとします。 しかし、楽観的なバングラデシュ人の性格では、そんなことは微塵も思わないようです。国民性の違いなのでしょうが、ビジネスに於いては困りものでしょう。

イスラムの教えに忠実なバングラデシュ人

世界的にも戒律が厳しいことで有名なイスラム教ですが、バングラデシュ国民のほとんどはイスラム教徒です。昨今イスラムと聞くと物騒なイメージになってしまいましたが、イスラム教が物騒な宗教ではないことだけは確かです。

イスラムの教えのなかに『持つ者が持たざる者に分け与える』というものがあるのをご存じでしょうか。 敬虔なイスラム教徒であるバングラデシュ人の優しい性格は、イスラムの教えからなのでしょうね。国民性がとても感じられます。 人の心を優しく穏やかにしてくれるのが、真の宗教ではないでしょうか。

自国愛の強いバングラデシュ人

バングラデシュ人は、自国への愛がとても強いです。 それは、国の成り立ちに大きく影響を受けてのことではないでしょうか。

バングラデシュは、イギリスの植民地下にあったインドから、東ベンガルとして分割されました。その後パキスタンの一部となり、文化の違いなどの理由から独立戦争が勃発したのです。 1971年に晴れてパキスタンから独立し、バングラデシュの建国に至りました。 長い年月を苦しみぬきながらも、自らの手で勝ち取った国なのです。 自国愛の強い国民性は、これまでの経緯を考えるとその心理はよくわかるのではないでしょうか。

自国愛の強さは、国家にも特徴的に表されています。 「私の黄金のバングラ」「私はあなたを愛しています」といった歌詞は、バングラデシュ人の心理を歌い上げたものでしょう。 日本人は、いつしか国を愛する心というものが薄れてきていますよね。 自国に誇りを持てる国民性は、とても素晴らしいです。