皆さんこんにちは。秋の始まり、9月になりました。食欲の秋とはよく言ったもので、パティスリーを愛する私としてもこの時季に出回るフルーツで特に好きなものがあります!それは、いちじくです。

特に、フランス原産の黒いちじくと呼ばれる「Solliès(ソリエス)」という特有の品種がフランス中で一斉に出回ります。日本では栽培が難しくあまり出回らないことから“幻のいちじく”とも呼ばれるそうで、日本のものとは味わいも大きく違います。果肉はねっとりと濃厚で、深みのある味わい。大きさも日本で一般に流通しているものよりも、一回りくらい小ぶりで、皮ごと食べられるのが特徴です。

これを使ったお菓子も同様にこの季節に出回り始まるのでお店巡りが楽しくなります!お店ごとにさまざまな解釈の仕方があるのが楽しく、特においしかったものたちをご紹介したいと思います。

 

名パティスリー『Yann Couvreur』のいちじくのデニッシュ

名パティスリー『Yann Couvreur』のいちじくのデニッシュ

まずはパリ好きの方には定番になりつつある『Yann Couvreur(ヤン・クヴルー)』から、いちじくのデニッシュ。サクサクでバターの風味たっぷりのデニッシュ生地にジューシーな黒いちじくとそのコンフィチュールがたっぷりとのったヴィエノワズリー!パティスリーでこういったパン類を提供しているのを見かけた際は、ぜひお手に取ってみて頂きたいです。街角のブーランジュリーとはまた違ったお菓子のプロが作る洗練された味わいに感動することと思います。

 

■お店情報

  • Yann Couvreur Pâtisserie (ヤン・クヴルー パティスリー)
  • 住所:23bis Rue des Rosiers, 75004 Paris, France
  • 営業時間:11:00-19:00
  • 休日:なし
  • 他パリ市内に2店舗
  • ※営業時間等に変更がある可能性がございます。詳細はお店のHPやSNSをご確認ください。

 

こぼれんばかりの黒いちじく!『Un Dimanche à Paris』のシャルロット

『Un Dimanche à Paris』のシャルロット

こちらは、以前ご紹介したことのある、パリのおしゃれエリア・オデオンにある『Un Dimanche à Paris (アン ディモンシュ ア パリ)』のいちじくのシャルロット。こぼれんばかりの黒いちじくがのった贅沢なケーキです!見ての通り、皮もそのまま残されています。口の中に残ることなく、一方で食感が良いというのがうれしいです。

 

■お店情報

  • Un Dimanche à Paris (アン ディモンシュ ア パリ)
  • 住所:8 Cour du Commerce Saint-André, 75006 Paris(地図)
  • 営業時間:11 :00-20 :00 (日曜日のみ19 :30閉店)
  • 定休日:なし
  • ※営業時間等に変更がある可能性がございます。詳細はお店のHPやSNSをご確認ください。

 

キャラメルといちじくの珍しい組み合わせ!『MORI YOSHIDA』のマカロン

『MORI YOSHIDA』のマカロン

こちらは日本でも昨年渋谷でオープンし名を馳せている『MORI YOSHIDA(モリヨシダ)』のいちじくのマカロン。キャラメルムースと黒いちじくのコンフィチュールをマカロンでサンドし、丁寧に皮を処理したいちじくを周りにデコレーションした絶品ガトー。

キャラメルといちじくを合わせるという概念自体が初体験でしたが、これほどまでにマッチするのかと驚かされました。旬であるほんのひと時しか店頭でお目にかかれないレアな品ではありますが、パリで活躍されている日本人シェフの逸品です!

 

■お店情報

  • MORI YOSHIDA(モリヨシダ)
  • 住所:65 avenue de Breteuil 75007 Paris, France
  • 営業時間:10:00 – 19:00 (水曜~日曜)
  • 休日:月・火
  • ※営業時間等に変更がある可能性がございます。詳細はお店のHPやSNSをご確認ください。

 

この時期ならではのいちじくのジェラートも欠かさずに!

いちじくのジェラートニースで食べたイチジクジェラート

 

最後に、いちじくのジェラートをおすすめさせてください。この時季になるといろんなジェラート屋さんでいちじくのフレーバーを見かけるようになるのですが、ぜひ見逃さないようにご賞味いただきたい味なのです。黒いちじくの特徴である濃厚さはそのままに、冷たいジェラートへと変換した絶品スイーツ。例えば、南仏ニースのビーチで寝ころびながら頂くなんていうのもまた夢があって素敵だと思います。

 

まだまだ自由に海外旅行に行ける世の中ではありませんが、頭の中で少しでもフランスの季節と風を感じていただければ幸いです!

 

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