自宅でもオフィスでもない……自分にとって第3の居場所「サードプレイス」はありますか?近年注目され、そのあり方も多様化するサードプレイスは、興味のある分野や居心地の良さなどを踏まえ、自分のライフスタイルに合わせて探したいもの。将来の成長にもつながる可能性を秘めた、サードプレイスとして楽しめる場所をご紹介します。
「サードプレイス」とは?
サードプレイスは、2013年にアメリカの社会学者であるレイ・オルデンバーグの『サードプレイス~コミュニティの核になる「とびきり居心地のよい場所」』により提唱されました。本著書ではサードプレイスについて以下のように説明しています。
「とりたてて行く必要はないが、常連客にとって非常に居心地がよく、それゆえに行きたくなるような場所。会員制にはなっておらず、予約するような場所でもない。いつでもひとりでふらっと立ち寄って、店主やほかの常連客に歓迎される。そして帰りたいと思ったら、いつでも帰ればよい」
出典:財務省「図書館・書店を拠点とした地域活性化への展望~日本における『サードプレイス』の可能性」
ふらりと立ち寄れて、気のあう人たちと交流できる場所があれば、さまざまな情報交換ができそうですね!ではどのような場所を選ぶと良いのか探っていきましょう。
古くから愛され、なおも進化する図書館
古くから「図書館」はさまざまな世代のサードプレイスとして愛され、そのあり方も進化しています。例えば千代田区にある日比谷図書文化館は、1階にカフェ「Library Shop&Café Hibiya」、地下にはレストラン「Library Dining HIBIYA(レストラン)」が入居。レストラン内には図書館の本を持ち込んでもOKなので本を読みながら食事を楽しむこともできますよ!
同図書館ではさまざまなイベントや講座も行われています。大人の知識欲をくすぐるものも多く開催されているため、チェックしてみてはいかがでしょうか。また千代田区立図書館の各館では、新刊書店および古書店の案内や本の購入の手伝いを行うとともに、近隣の新刊書店および古書店の在庫を確認する「書籍購入サポートサービス」も実施しています。
本来の図書館としての枠を飛び出した取り組みを行っているため、自分の知識を深める場所としても交流の場としても活用できるサードプレイスといえるでしょう。ほかにも興味深い取り組みを行っている図書館はたくさんあるので、最寄りの図書館にも足を運んで確認してみてはいかがでしょうか。
※イベントや各種サービスなどは縮小および中止されている場合があります。あらかじめホームページなどでご確認のうえ、ご参加ください。
【日比谷図書文化館】
住所:東京都千代田区日比谷公園1-4
電話番号:03-3502-3340(代表)
営業時間:
[月~金] 10:00~22:00
[土] 10:00~19:00
[日・祝日] 10:00~17:00
定休日:第3月曜、12月29日~1月3日、特別整理期間
【千代田図書館】
住所:東京都千代田区九段南1-2-1千代田区役所9、10階
電話番号:03-5211-4290(代表)
営業時間:
[月~金] 10:00~22:00
[土] 10:00~19:00
[日・祝日]・12月29日~12月31日 10:00~17:00
夏期は9時開館となる期間があります
定休日:第4日曜、1月1日~1月3日、特別整理期間
日本一敷居の低い文豪バー「月に吠える」
ライターや編集者に興味はあるものの、どのような仕事かよく分からず一歩を踏み出せないという人もいるのではないでしょうか。文豪バー「月に吠える」は、そのような人だけでなく現役の物書きにも居心地の良いサードプレイスになり得る空間でしょう。詩人・萩原朔太郎氏の詩集「月に吠える」が店名の由来という同店は、文学好きなマスターが2012年に始めたお店です。
現役の作家やライターだけではなく本好きの人が多く集まるため、同じような趣味嗜好の人たちと交流が生まれやすいのが特徴です。文豪バーというと難しく考えがちですが、和やかな雰囲気のお店なので文学に詳しくない人でも気軽に楽しめます。イベントなども開催しているので一度足を運んでみてはいがでしょうか。
【日本一敷居の低い文豪バー「月に吠える」】
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-1-10 新宿ゴールデン街G2通り
電話:080-8740-9958
営業時間:
[日~木・土] 19:00~24:00
[金] 19:00~翌5:00
定休日:不定休