ダイビングでウェットスーツの中に着る水着の役割は?

①防寒・肌の保護

役割の1つ目は、海中での寒さを軽減したりウェットスーツに肌が擦れるのを防止することです。夏場のダイビングでも、海の中は意外と冷えるものです。ダイビングは海の深いところまで潜るため、海面よりも当然冷えやすいのです。

特に女性は体が冷えやすく、ダイビング中に体調不良になってしまうこともあります。そういった事態を防ぐためにウェットスーツの中には水着を着用し、寒さ対策をしているのです。

また、素肌に直接ウェットスーツを着用すると肌が擦れて赤くなってしまいます。ウェットスーツは丈夫な生地でできており、体にフィットするよう伸縮性があります。そのため直接肌に触れると、擦れて炎症を起こす原因になるのです。水着を着用することで、これらのトラブルを防ぎダイビングを安全に楽しむことができます。

②休憩時に備える

ウェットスーツは伸縮性があり、初心者にとっては長時間の着用は体の負担になります。海の中では感じにくいですが、陸にいると動きが制限されて圧迫感が苦痛に感じてしまうことがあるのです。休憩時にはなるべく体を休めるため、ウェットスーツを上半身だけ脱いで過ごすため、水着を下に着る必要があります。

ダイビングは、想像以上に体力を消耗します。ウェットスーツの圧迫感、機材の重さ、海中の動きの不自由さなど疲れの要因が多いです。一般的に女性は男性よりも筋肉量や体力が少ない傾向にあるので、休憩時にはよりリラックスして体力を回復させましょう。

ダイビングでウェットスーツの中に着る水着のタイプは?

①スカートなどのないセパレートタイプ

ウェットスーツの下に着る水着は、セパレートタイプのものを選びましょう。また、スカートやショートパンツが付いているものでもそれらは着用しないようにしてください。万が一ウェットスーツにスカート等を挟み込んでしまうと不快感を感じますし、初心者や力の弱い女性にとってはウェットスーツが着用しにくいです。

特に、体験ダイビング等は自分にピッタリのサイズのウェットスーツに巡り合えることはそう多くありません。ライセンスを取り自分の器材を買うとなるとオーダーで造れるのですが、体験の段階ではそうはいきませんよね。そのため、ひらひらしたり少し動きが制限されるスカートなどはなるべく履かないのがベターです。

スカートやショートパンツがないと始めは少し恥ずかしく感じるかも知れませんが、初心者であればだれでも通る道です。周りもビキニなので、時間がたてばその感情も薄れていきますよ。その代わり、自分のお気に入りのシンプルなビキニで、より楽しいダイビングになるよう工夫してみてくださいね。

②飾りの少ないビキニタイプ

 

これから体験ダイビングに参加する方など、ダイビング初心者の女性にはビキニタイプの水着がおすすめです。ダイビングでは水着をウェットスーツの下に着ます。ウェットスーツは体にフィットする伸縮性のある素材のものが多いため、下に着る水着はできるだけシンプルなデザインのものがおすすめなんです。

 

③ラッシュガード

肌を見せることに抵抗がある方は、水着の上にラッシュガードを着用するのがおすすめです。ラッシュガードは着用したまま海に入れるもので、長袖や半袖、パーカータイプなどがあります。初心者の女性におすすめなのは、長袖のプルオーバータイプです。

ウェットスーツの下に着るものですので、薄手で着やすい長袖のタイプを選びましょう。長袖タイプを着用することで、ウェットスーツの摩擦から肌を守る効果も期待できます。また、ラッシュガードには紫外線をカットしてくれるものもあります。海の上は紫外線が強いので、こういったタイプを選ぶと日焼け対策もできますよ。

また、脚を出すのが気になるという方はレギンスタイプもおすすめです。ラッシュガードは上下セットで販売されている商品も多いので、スポーツ店やダイビング用品店で店員さんにおすすめを聞いてみると良いでしょう。ダイビングだけでなく、海水浴や他のマリンスポーツにも大活躍しますので1つ持っておきましょう。

ダイビングに不向きな水着は?

①背中に大きなフリルやリボンがある

初心者で体験ダイビングに挑戦する方などは、プールや海に行く水着のままで良いと思っている方も多いでしょう。しかし、大きなフリルやリボンなどの飾りが付いている水着はダイビング向きとは言えません。

特に体験ダイビングに挑戦するダイビング初心者の方は、ウェットスーツの着用に慣れていない方がほとんどです。そのような方が、大きな飾りがたくさんついている水着の上にラッシュガードを着用するのは至難の業です。フリルやリボンのついた水着はとても可愛いですが、ダイビングに参加する際の着用は控えましょう。

②金属などの装飾品がある

おすすめしない2つ目の水着は、金属などの装飾品をあしらった水着です。金属の装飾品は、ウェットスーツを傷付けてしまう恐れがあります。体験ダイビング等に参加する方は、ウェットスーツをレンタルするのがほとんどですよね。借り物に傷を付けてはいけないので、なるべくこのような水着は選ばないようにしましょう。

金属の装飾品は水着のワンポイントになってとても可愛いですよね。しかし、ダイビングではこういったデザインよりもシンプルで装飾品がなるべく少ないものを選ぶのがベターです。ビキニは様々な可愛いデザインのものが販売されていますので、きっとお気に入りのものが見つかりますよ。

③ワンピースタイプ

ワンピースタイプの水着は、体にフィットするのでダイビングに向いていそうですよね。しかし、今回考えたいのは脱ぎ着のしやすさです。例えばダイビングに向かうボートの上などでお手洗いに行きたい場合です。ウェットスーツを脱ぎ、水着を脱ぎといつもより脱ぎ着に手間と時間がかかります。

ダイビングは数人のグループで潜ることがほとんどですので、このように時間を要してしまうと他の方の迷惑にもなりかねません。また、ビーチのトイレは狭いことが多くウェットスーツの脱ぎ着だけでも一苦労です。ワンピースタイプの水着は可愛いデザインのものも多いですが、ダイビングにはあまり適していないですね。